検索窓
今日:46 hit、昨日:41 hit、合計:31,537 hit

ページ38





松村「誤解がないように言っておくと、狩野さんに原因がある訳じゃありません。……ただ、恋愛として好意を抱いてない相手とのお付き合いは、何番目であっても、できません。」

山下「……そんなに、淡井さんが好きなんですか?」

松村「……はい。……僕は、あの人が好きです。」

山下「……付き合えるか分からなくても、ですか?……なんで?」

松村「……ちょっと、理由を話してもいいですか。」

山下「……どうぞ。」

松村「……、僕は、人生に絶望してたんです。人生が変わるような何かがあった訳でもない、というか、何もなくて。……僕の人生には、生きる意味がまるでなかったんです。……価値がないって言うか。……ずっと消えたいって思ってました。」

山下「……。」

松村「そろそろ死んでしまおうかって思った時、あの人に会ったんです。……豪雨の日でした。……あの人と出会って、恋をして、生きてみて、はじめて自分の人生に価値が見出せたんです。……あの人は、僕の人生に色をつけてくれたんです。

……死んでもいいくらい幸せだけど、やっぱりまだ生きていたいな。……死にたくないなって何度も思いました。……もし、あの時、あの人に会っていなかったら、出会った日に、線路に飛び込んで死んでいたかもしれません。」

山下「っ、」

松村「……、だから、たとえ付き合えなかったとしても、僕はきっと、死ぬまであの人が好きです。……永遠に僕の心の中にいると思うんです。……そんな状態で、他の人とお付き合いするのは考えられません。……ごめんなさい。」

山下「……そこまで言われたら、もう諦めるしかないじゃないですか……っ、……あははっ、……振られちゃった、……っ、」

松村「……。」

山下「分かりました……っ、檜山くんの恋人になるのは諦めます。……だけど、しばらくは引きずらせてくださいね、?」

松村「……っ、好きになってくれたのに、すみません。」

山下「謝らないでください、っ、……もう、いいんです。……はっきり言ってもらえて嬉しかったです。……ありがとうございます。」

松村「……こちらこそ、ありがとうございます。」

山下「……すみません、Aセットください。」

松村「っ、」

山下「……っ、行ってあげてください。……淡井さん、檜山くんの事待ってると思います。……私はハンバーグとエビフライが乗ったAセットを食べて帰ります。」

松村「……、はい。……失礼します。」

山下「……うぅ、……っ、……」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
280人がお気に入り
設定タグ:女優 , 恋愛 , 田中樹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花火2016(プロフ) - のさん» コメントありがとうございます!まいやんとのお話考え中ですのでしばしお待ちください!✨ (3月10日 16時) (レス) id: d050ed87d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白石麻衣ちゃん推しとしても今回出番あったのとっても嬉しいです。2人が仲良くなっていくところとかまた見れたらいいな。 (3月9日 21時) (レス) @page8 id: 84741cfeca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月9日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。