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第八話 消しゴムと恋敵 ページ20





第八話 消しゴムと恋敵



自分の小説を褒めてもらった、一週間後の事。

よく晴れた、寒い日だった。

「ちょっと喫茶店で絵描いてくるね。」と言って

スケッチブックと筆箱、お財布。

そして僕が書いた小説を持って、咲良さんは外出した。



「……ねぇ、あの人、」

山下「……っ、」

「ホットレモンティー、お待たせしました〜。」

『ありがとうございまーす。』

山下「……っ、ごめん、ちょっと先行ってて、」

「えっ、ちょ、佑奈!?」



『……。』

山下「っ、あの、」

『……、はい。』

山下「……私の事、分かりますか、?」

『え、……いやっ、ごめんなさい。えーっと……?』

山下「数ヶ月前に一度だけ、お会い……というか、お見かけ?したんですけど……。あの、……アパートのベランダで、煙草吸っていらして……。」

『……っ、あーっ、はいはい、千晃くんと一緒に帰ってた……あの後、大丈夫でした?結構暗かったですよね。』

山下「っ、はい、帰れました。」

『良かった。……あっ、良かったら前の席どうぞ?』

山下「……っ、ありがとうございます、」

『メニューどうぞ。』

山下「……すみません、アイスカフェラテひとつ。」

「かしこまりました〜。」

『ホットじゃなくていいの?寒くない?』

山下「……大丈夫です。」

『そっかぁ。……絵描きながらでも良い?』

山下「……はい。」

『ふふ、ありがとう。』

山下「……美大生、なんですよね、?」

『え、なんで知ってるの?千晃くん言ってた?』

山下「前に、大学にいらした時に聞こえて……。」

『あー、あの時か。そんな事もあったな。』

山下「……。」

『ねぇ、名前聞いてもいい?』

山下「あっ……すみません、名乗らずに……。秀胤大、三年生の狩野佑奈と申します。檜山くんとは同級生で……。」

『っ、ふふ、かたいなぁ、』

山下「えっ……?」

『鶴橋美大の淡井咲良です。学年は一個下だけど、年齢は一緒だし、リラックスしてよ。気軽にサラって呼んで。』

山下「……っ、はい、」

『ふふ、秀胤大の女の子と絡んだ事ないから緊張する。かなりエリートで頭がいいイメージだからさ。』

山下「いやっ、全然そんな事ないんです、」

『やっぱ三年生って就活大変?』

山下「大変でしたけどもう決まってるので……。」

『え、どこ決まったの?』

山下「森尾出版の文芸編集部に……。」

『すごっ!!大手じゃん!!』

山下「そんな事ないです、」

『そんな事あるって。』

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花火2016(プロフ) - のさん» コメントありがとうございます!まいやんとのお話考え中ですのでしばしお待ちください!✨ (3月10日 16時) (レス) id: d050ed87d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白石麻衣ちゃん推しとしても今回出番あったのとっても嬉しいです。2人が仲良くなっていくところとかまた見れたらいいな。 (3月9日 21時) (レス) @page8 id: 84741cfeca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月9日 9時

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