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彼女の本心からの言葉が、心に深く刺さった。

刺さったところが、熱くて、痛くて、むず痒い。

そのくらい、彼女の目は、まっすぐだった。

彼女の本音がなければ

手放してしまっていたかもしれない。

大事な物を、いとも簡単に、ゴミを捨てるみたいに。

……もう、どうでもいいや。


松村「……なんか、……自分で自分を追い詰めるくらい悩んでた自分が、馬鹿らしく思えてきました。」

『そっか。』

松村「……次の作品ができたら、また読んでくれますか?」

『もちろん。私が一番最初だからね。……檜山千晃のファン一号は私なんだから。……約束だよ。』

松村「……っ、はい、……ありがとうございます。」

『……それで?この作品のタイトル、どうするの?』

松村「あー……っ、いや、それはタイトル未定でいこうかなって思ってて……。」

『駄目だよ、名前のない子供なんて居たら駄目でしょ?ちゃんと名付けてあげないと。』

松村「それもそうですね。……何にしようかな。」

『……「死して尚、待つ。」』

松村「……、それいいですね、」

『ほんと?採用?』

松村「採用です。」

『やったぁ。』

松村「やっぱり咲良さんってセンスありますね。」

『ふふ、じゃあ将来は千晃くんの小説に題名と表紙を選ぶ係にでもなろうかな。雇ってくれる?時給2000円で。』

松村「っ、まぁまぁ高いですね。」

『高くつくよ〜?』


咲良さんと出会えてから、自然に笑えている気がする。

生きる意味が見いだせている気がする。

出会う前の、死にたかった僕に教えてあげたい。

もうすぐ、素敵な人に出会えるよ。

モノクロだった世界に色が付き始めるよ。

……だから


松村「いつか咲良さんの事も小説にしたいです。」

『私の事?』

松村「はい。……駄目ですか?」

『駄目じゃないけど……私の物語なんて面白いかな。』

松村「面白いです、絶対に。」

『んー……20000円♡』

松村「高い……。」

『ふふ、じゃあそれを楽しみに生きるかぁ。……あ、夜ご飯まだだったよね?近くのラーメン屋さん行かない?』

松村「あの……昔ながらの所ですか?」

『そうそう。あそこで食べてみたかったの。奢るから。』

松村「行きます。でもせめて自分の分だけは払わせてください。」

『よし、決まり。』


……もう少しだけ、死ぬのは待ってて。







山下「……っ、」

「ホットレモンティー、お待たせしました〜。」

『ありがとうございまーす。』

山下「……。」

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花火2016(プロフ) - のさん» コメントありがとうございます!まいやんとのお話考え中ですのでしばしお待ちください!✨ (3月10日 16時) (レス) id: d050ed87d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白石麻衣ちゃん推しとしても今回出番あったのとっても嬉しいです。2人が仲良くなっていくところとかまた見れたらいいな。 (3月9日 21時) (レス) @page8 id: 84741cfeca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月9日 9時

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