・ ページ34
・
橋本「彼氏さんは結婚する気あるのかな。」
『あぁ、まぁ……それなりにあるんじゃないかな?わざわざ結婚を匂わせてきたりはないけど。』
橋本「もちろん過去も知ってるわけでしょ?その……大事な人とお別れした過去って言うか。」
『うん。なんなら……その時に一番近くにいたのが、今の彼氏だから。一番知ってる人だと思う。』
橋本「うーん……あんまり無責任な事言いたくないから、もしあれなら聞き流しちゃってね?」
『ん?』
橋本「……その状態って事はさ、完全にAちゃん支えていく気なんじゃないの?彼氏さん。」
『……あぁ、』
橋本「てか、そうじゃないと私ぶん殴るよ。」
『いや暴力。』
橋本「いや流石に冗談だけどさ。冗談だけど……そのくらいの覚悟はあるんじゃないかなって思うよ。一生Aちゃんと添い遂げる覚悟っていうか。」
『……そうかな。』
橋本「そうじゃないとさ、テレビとかラジオであんなに「好き〜!」って出さないでしょ。」
そう言われて、何となく腑に落ちる部分はあった。
たしかに一生添い遂げる気のない恋人がスキャンダルで苦しめられてる時、空港には来ないよな。しかも仲間引き連れて。
……冷静に見ると、ヤクザの抗争みたい。
そこに気付くなんて、流石10代の頃からの親友だなぁと思うと同時に、なんだか少しだけ安心した部分もあって。
もし今後人生においてどんな決断をしたとしても、この子だけは味方でいてくれるんだな。と。
仮にこのまま上手くいって結婚したとしても、この先何かしらのトラブルがあってお別れしたとしても
この子だけは私の味方をしてくれるし、なんなら私の敵に牙を向いてくれるんだろうなぁと、安心する。
……あくまで私の想像でしかないけど。
橋本「まぁ、結婚とかもさ、あんまり焦らなくていいんじゃないかな?だってまだ24歳なんだから。」
『……四日後に25歳になる人間にそれ言う?』
橋本「いや私もうなってるから。Aちゃんが誕生日迎える間は合法的に先輩面できるから。」
『やだこんな先輩。』
橋本「ありがたいお言葉を聞きなさいよ。」
『それはもう教祖じゃん。』
こうやってちょっと重めな話をした後に、冗談を言って場を和ませるような所も素敵だなぁって思う。
もし、環奈ちゃんが何かに悩まされた時には、私も彼女みたいに、世界に牙を向けるような気持ちで守ろう。
10代の頃以上に、仲良くなれた気がした。
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花火2016(プロフ) - ぴさん» ありがとうございます!波多野ちゃんも喜んでおります!笑 皆さんのおかげで素敵な一年になりそうです笑 (2月9日 23時) (レス) id: d050ed87d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます!そしてはたのちゃんお誕生日おめでとう!25歳!はたのちゃん、花火2016さまも素敵な一年になりますように (2月9日 15時) (レス) id: 6f5cf267a1 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ぬょさん» コメントありがとうございます!もうここまで来たら一旦倦怠期迎えたこと書いちゃえ!!って思って書きました笑笑 はたちゃんの「は」は私の「は」です!!(違う) (2月2日 15時) (レス) @page17 id: d050ed87d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬょ(プロフ) - 花火さんの報告(?)の次のお話がじゅりはたの倦怠期なのあまりにも素直すぎて花火さんが愛おしいです笑はたちゃんの「は」は花火さんの「は」だったんですね(?) (2月2日 15時) (レス) @page18 id: 81b3a9c5f9 (このIDを非表示/違反報告)
エム(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。私は他の方との恋愛模様も見たいなぁと思っています。花火さんが楽しく創作活動できる方を選んでください! (2月2日 2時) (レス) @page16 id: f8c2db3e69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ