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『…Well, I'd better get going.』
(…じゃあ、そろそろ行くね。)
Timmy「…But first, can I have a hug?」
(…その前にハグしてもいい?)
『Sure.』
(もちろん。)
演技以外で初めて彼とハグをしたけれど、お兄ちゃんと同じくらいの背丈の彼とのハグは、妙に安心して、なんだか初めての感じはしなかった。
だけどこれがアメリカでは普通なんだよな。なんか、数ヶ月間いたけどこの文化だけは日本とは完全に違うから、そこだけはちょっと変な感じ。
ぎゅ、と、ティミーと抱き締め合うと、これから日本に帰るという不安と、ずっと一緒にいた友人との別れの悲しさから、涙が出てきそうになった。
『Can I come see you when it gets hard?』
(辛くなったら会いに行ってもいい?)
Timmy「Of course. …There's a chance I won't be in the States, so if you want to see me, will you give me a call?」
(もちろん。…僕がアメリカに居ない可能性もあるから、もし会いたくなったら電話して?)
『…If you say desert, I might not be able to go to the stones.』
(…砂漠って言われたら流石に行けないかも。)
Timmy「Then I'll ride a camel to pick you up then.」
(じゃあその時はラクダに乗って迎えに行くよ。)
『…Prince Charming on a camel?』
(…ラクダに乗った王子様って事?)
Timmy「It's cool, right?」
(かっこいいでしょ。)
『The coolest in the world.』
(世界で一番。)
そんな、私が助けを求めたらラクダに乗って登場してくれる王子様との別れを惜しんでいると、空港のアナウンスが、私を急かすように流れた。
『…I'll be going.』
(…行ってきます。)
Timmy「have a good day.」
(行ってらっしゃい。)
ティミーは、私の姿が見えなくなるまでずっと手を振り続けてくれた。
私もそんな彼に答えたくて、小さな手でなんとか彼に今までありがとうの気持ちを伝えられるように、大きく、大きく手を振った。
それからラウンジで少し待って、そのまま飛行機へと搭乗した。
そこからの記憶はあまりない、……というのも、ホテルであまり眠れなかったのもあって、ファーストクラスなのに爆睡してしまったからである。
そんな中、わざわざマネージャーさんが起こしに来てくれた。
「A。……ごめんね、寝てる時に。……ちょっといい?」
『……ん、?』
「……空港で、記者たちが待ち構えてるらしい。」
『えぇ……っ、』
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花火2016(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます!ジャニヲタからするとほんと複雑ですよねぇ…。私と同じジャニヲタさんのモヤモヤを解消する為に書いたので、喜んでいただけて嬉しいです☺️ (9月27日 16時) (レス) @page49 id: 5bc3e1fe69 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます!昨今色々騒がれてて推してる身としては色々疲弊してたのですが今回のお話を読んでちょっと救われました🥲🥲これからも更新楽しみにしております! (9月27日 8時) (レス) id: 6f5cf267a1 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ぴさん» 読んでくださりありがとうございます!!あれ見ながら「でも夢主ちゃんならいいんだろうな〜」と思ってたのでそれを形にできてこちらも満足です!これからもお願いします! (8月27日 13時) (レス) @page45 id: 5bc3e1fe69 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます!トークィーンズが放送されてからそのお話が読みたかったのでほんと嬉しいです( ; ; )これからも無理なくよろしくお願いします! (8月27日 1時) (レス) id: 6f5cf267a1 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ぴさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!めっっちゃ良かったですねぇ…。井手くん、未だに録画見返すくらいには大好きなキャラです…。抱き締めたい…。愛でたい…。 (7月24日 22時) (レス) id: 5bc3e1fe69 (このIDを非表示/違反報告)
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