怪演女優 Fifty Two

Timothée Chalamet ページ20

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「一緒にピザ食べに行かない？」

撮影が休憩時間に入って、そう誘ってきたのは、日本でもとっても有名なハリウッド俳優・ティモシー・シャラメである。

撮影が始まってから一ヶ月近く経つけれど、順調に撮影は進んでいて、この間「このまま進めば予定より早く帰れそう」と言われたほど。

あのティモシー・シャラメと一ヶ月の撮影期間にたくさんの事を話して、タメ口で話せるくらいには仲良くなれた……。というのが、未だに信じられない。

レストランで食べたら騒ぎになる可能性があるから、車で食べようか。と、彼は車を降りて買いに行ってくれた……けれど、正直申し訳なさが勝つ。


Timmy「Here you are.」
(どうぞ。)

『Thank you... Oh, it's bigger than I imagined.』
(ありがとう、…え、なんか、想像してたより大きいね。)

Timmy「This is a New York style pizza.It's big, thin, and crisp one.」
(これはニューヨークスタイルピザだからね。大きくて、薄くて、カリカリしてるやつ。)

『What do you see on the street with a paper plate in your hand?』
(街中で見る、紙皿片手に食べてるやつ？)

Timmy「That's right.」
(そうそう、それ。)

『Oh... Can I eat it?』
(へえ……。食べていい？)

Timmy「Of course. I'll eat it too.」
(もちろん。俺も食べよう。)


ちなみに、アメリカに滞在して気付いた事なのだけど、海外の方々は、「いただきます。」と言う文化がないらしく、何も言わずにご飯を食べている。

だけど、なんだか言わないのも気持ちが悪いので、いつも小さい声で「いただきます。」と言ってから食べるようにしている。今も勿論、そうした。

後で調べてみた結果、「ピザ」と言われて日本人が想像するピザは、ニューヨーク風ピザではなく、「ナポリ風ピザ」という種類らしい。


『It’s great.』
(おいしい。)

Timmy「Right? I like pizza here.」
(でしょ？俺、ここのピザ好きなんだよね。)

『Yes, I like it, too.』
(うん、私も好き。)

Timmy「Really? I'm glad.」
(本当？良かったぁ。)


高カロリーな物が山ほどあるアメリカに来てからも、役作りの為に太る訳にはいかないと思い、ピザやハンバーガーはそんなに選んでこなかった。

だけど、まさかこんなに美味しい物の誘惑スポットが、近くにあるなんて。

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