怪演女優 Fifty Two

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『やめてぇ、お前もうすぐアラサーだぞって現実突きつけないでぇ……。』

橋本「いやそんなこと言ったら私も一緒じゃーん……。やばぁ……。」

『どんなホラー映画よりも怖かったね、今……。』

橋本「ねー、怖かったぁ……。」


実は、こう見えてお互いもう24歳。

環奈ちゃんは一昨日24歳になって、私もあと数日後に24歳。

あと一年後には25歳になって、世間でアラサーと呼ばれる年齢になる。

生まれた年も誕生日も近いので、同じ病院に居たりしてたら、家族ぐるみで小さい頃から仲良くできていたのではないかと、ふと思った。

だけど、もう一緒にいて五年も経つと、それを言うのも恥ずかしくなる。


橋本「え、てかさ、田中さんは元気なの？」

『あー、元気だと思うよ。今ね、ニコちゃんと仲良くなりたくて奮闘中らしいよ。……ほら見て、ニコちゃんとの自撮りを試みるSixTONES・田中樹。』

橋本「あははっ、やばぁ、ニコちゃんぶれっぶれじゃん。」

『そうなの。にゃんこって、わんこと違って基本は気分屋だからさ、この時に限っては、一緒にいたい気分じゃなかったんだと思うの。』

橋本「あ、別に嫌いなわけじゃないんだ？」

『あー、それはないんじゃない？寝る時は樹くんの足元で寝てたし、変わってるとは思えないから、今も足元で寝てるんじゃないかな。』

橋本「ふふ、なんかAちゃんの惚気聞いてると幸せになるわ。」

『何それ、そんな事ある？』

橋本「……今度ダブルデートしようよ。」

『マジで！？あははっ、それ面白い！！』

橋本「Aちゃんが日本帰ってきたらタコパしよ、タコパ。」

『いいねえ、タコパ。』


もう五年も付き合いがあるとは言ったけれど、実は、二人とも揃って彼氏がいる状態なのは初めてなので、もちろんダブルデートもした事がない。

というか、人生で一回もした事ないので憧れはあるけど、芸能人なので、外に出てキャッキャしながらディズニーデートしたり……は、控えた方がいい。

なので、個人的にタコパは結構あり。

あとは大志くんと樹くんに許可をとるだけ。……まぁ、樹くん自体は普通に「いいよ〜」と言ってくれるとは思うので、あとは大志くん次第。


橋本「ねえねえ、今の画面、スクショしてTwitter投稿してもいい？」

『え、全然いいよ。てかスクショ送って、私もインスタ載せる。』

橋本「いいよー、どんなポーズにする？」

『ポーズ？』

橋本「何がいい？」

『ええー……。』

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