怪演女優 Fifty One

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『見たよ、最終回。……相変わらずつまんなかった、あんたらの番組。』

眞栄田「すみません、つまんなくて。」

『……浅川恵那がニュース8に返り咲いて、あんたは経理部に異動、んで……チーフプロデューサーは子会社に飛ばされて……ほんっと災難だね。』

眞栄田「……はい。」

『マジであんたが経理部に飛ばされたって聞いた時、見ちゃいけない業界の裏側を見たような気分になった。……真実を伝えるのがテレビなのにさ、言葉の通り真実を伝えた結果がこれって。……テレビって怖いねえ。』

眞栄田「……それもこれも、ぜーんぶ国家権力のせいなんっすよね……。」

『国家権力？』

眞栄田「……副総理の大門さんっすよ。……浅川さんによると、あの人がうちの会社に圧力かけて、あの事件の報道を辞めろって圧かけたって。」

『え、なんで？』

眞栄田「さぁ、そこまでは。」

『……、まぁ、でも……たしかにあの人、斎藤さんと仲いいもんね。』

眞栄田「え、あの二人の関係、知ってたんすか？」

『うん。……斎藤さんきっかけで、私もたまに仕事で会ったりするから。……別に悪い人じゃないけどね、あの人。』

眞栄田「え、そうなんすか。」

『あの人にとって、私はただのカメラマンだし、上辺の関係だからそう思うのかもしれないから、本当の所までは流石に分かんないけど。』

眞栄田「そうなんすか……。……っ、すみません、」

『うん。』

眞栄田「もしもし……」

『……っ、』


《大門雄二》

《神奈川県八飛市出身》

《前職、警視庁長官》


『…………。』

眞栄田「すみません、戻りました……。」

『……、彼女には伝えてんだよね、私とご飯食べてくるって。』

眞栄田「はい、言ってます。」

『ならいいんだけど。……これ焼けてる。』

眞栄田「あっ、あざっす。』

『……。』

眞栄田「っ、あれ……今の、朝比奈さんの通知すか？」

『え？……あ、私だ…………、』

眞栄田「……、どうしたんすか？」


『………………っ、』


眞栄田「……え、っ、……え、ちょ、朝比奈さん、っ、どうしたんすか、」

『あの子、が、……』

眞栄田「あの子？……っ、彼女さんすか、？」

『っ、はぁ……っ、』

眞栄田「…………っ、」



篠田 譲奈緒の意識が戻りました

篠田 譲目を覚ましました



眞栄田「良かったじゃないすか……っ、！！」

『……っ、う、っ、……』

眞栄田「やった、っ、……やったぁーーっ！！」

『…………。』

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