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田中「……お前、なんで自分の気持ちに蓋してんの。」
『……蓋、？』
田中「お前いま楽しいのか？」
『……楽し』
田中「その答えが無理してんじゃねぇかよ。」
『………、何が言いたいの、？』
田中「……俺が言いたいのは、………っ、」
『………えっ、』
田中「ぷはっ……はぁ、はは……やっぱまだ冷てぇな。」
『伴野くん、え、プール……まだ遊泳禁止だって……、』
田中「だから？」
『え、いや、だから？って……。』
田中「俺はやりてぇと思った事やっただけだよ。」
『…………。』
田中「お前もやりたい事やれよ、背負ってるもの一回忘れてやりたい事やればいいんじゃねぇの？自分の気持ちに蓋して笑顔でいる必要ねぇだろ。」
『……私には、そんな権利、』
田中「あるだろ。」
『……私の事なんか、何も知らないでしょ。……私の荷物は重すぎるの、だから私が背負ってなきゃ……』
田中「……いつまで馬鹿みてぇに抱え込んでんだよ。」
『馬鹿みてぇ、って……。』
田中「………自分の気持ちに正直になれよ。」
『っ、………………………』
田中「…………………。」
『………っ、うわああああああああああっ！！！！！！』
田中「うおっ……！？」
『……ぷはっ、はぁ、っ………はぁ………』
田中「……やるじゃん、」
『ば、伴野くん、』
田中「ん？」
『……助け、……っ、』
田中「……え？」
『………………。』
田中「泳げないなら言えよ。」
『……水泳、習ってたんだけど……もう何年も泳いでないから……水中なめてた……駄目だった……。』
田中「手引っ張ってやるから、足バタバタしろ。」
『うん………。』
田中「……気持ちいだろ、水の中。」
『……気持ちいい。』
田中「……どうでも良くなるだろ、抱えてるもんとか。」
『……………。』
田中「……話したくなったら話せばいいんじゃねぇの、無理に話せなんて言わねぇよ。」
『……伴野くんになら、話してみたい。』
田中「…………、一回上がるか。」
『………うん。』
・
『……皆と同じようになりたいの。』
田中「……と言うと？」
『……同学年の女の子はね、私に対して「星蘭さん、おはようございます」ってお辞儀するの。……でもその子は他の子の事を名前で呼び捨てにする。お辞儀なんてしない。』
田中「……うん、」
『……嫌なの。華道家の娘だから何？……それを取ったら私だって普通の17歳の女子高生なのに。それに、…………』
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もえ(プロフ) - 花火2016さん» いえいえ！これからも密かに楽しませて頂きます^ ^ (2021年7月16日 18時) (
レス) id: 5c6cbb5cac (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - もえさん» こんにちは！コメントありがとうございます！恥ずかしながら存じ上げなかったので今調べたのですが、めちゃくちゃ美しい方ですね…！【君の名前で僕を呼んで】も気になるので近い内に観てみますね！教えていただきありがとうございます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 花火さんこんにちは！ティモシーシャラメさんご存知でしょうか？君の名前で僕を呼んでという映画がとても美しいのでもしご覧になったことが無かったら是非お勧めします！ (2021年7月16日 7時) (レス) id: 5c6cbb5cac (このIDを非表示/違反報告)
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