第四話 Chocolate Vine ページ41
・
『……じゃあ、行ってきます。』
「行ってらっしゃいませ。」
岩本「最近朝早いね。」
『あぁ、虎児さん……おはようございます。』
岩本「お弁当、二つですか。」
『えっ……あ、これは、』
岩本「……例のご友人と？」
『あー……はい、』
岩本「……その人ってどんな」
『……あ、大変、もう時間がないぞー。遅刻しちゃうので失礼しまーす。佐々木さーん、車お願いしまーす。』
岩本「……隠し事が下手なのは変わらない、か。」
『…………。』
・
『………はぁ…………。』
「宮園さん、おはようございます。」
『あぁ……教頭先生、おはようございます。』
「宮園さん、実は明日表彰があるんですけど…。」
『表彰……？私、何かしましたっけ……。』
「美術の授業で提出していた作品が入賞されまして、なので明日の五時限目に表彰式が行われる事となりました。」
『あぁ……。なるほど。分かりました。』
「星蘭さん、さすがですね！」
「華道でセンスが鍛え上げられたんでしょうね……。」
「お父様もお喜びになると思いますよ。」
『……そうですね、』
「これは将来、華道家になるのが楽しみで、っ！？」
田中「邪魔。」
「伴野くん！！なんですかその言い方は、肩がぶつかったんだから謝罪くらいしなさい！！」
田中「朝っぱらから廊下塞いでる奴が悪ぃだろ。」
「なっ………」
田中「宮園、行くぞ。」
『……う、うん、………じゃあ、』
「なにあれ、怖い……。」
「やっぱり野蛮ね、伴野尉……。」
「でも最近、あの二人異様に仲良いわよね……。」
田中「なんだあいつら、朝っぱらから気持ち悪ぃ。」
『……ありがとう、助けてくれて。』
田中「お前嫌じゃねぇの？」
『えっ？』
田中「あーやって囲まれて、不自然なくらい褒められて。期待されて。過度な期待って疲れんだろ。」
『………。』
田中「……なに、」
『……疲れてないよ、むしろ……ありがたい。』
田中「……まぁ、お前がいいならいいんだけど。」
『うん……あ、これ、今日のお弁当、』
田中「……ありがと。」
『……じゃあ、お昼休みに屋上で。』
田中「ん。またな。………宮園、」
『はい？』
田中「……なんか抱え込んでる事あるなら言えよ。」
『……ありがとう、………じゃあ。』
森本「大変だろうね、星蘭ちゃん……。」
田中「……無理してんだろ。」
森本「うん……。」
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もえ(プロフ) - 花火2016さん» いえいえ！これからも密かに楽しませて頂きます^ ^ (2021年7月16日 18時) (
レス) id: 5c6cbb5cac (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - もえさん» こんにちは！コメントありがとうございます！恥ずかしながら存じ上げなかったので今調べたのですが、めちゃくちゃ美しい方ですね…！【君の名前で僕を呼んで】も気になるので近い内に観てみますね！教えていただきありがとうございます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 花火さんこんにちは！ティモシーシャラメさんご存知でしょうか？君の名前で僕を呼んでという映画がとても美しいのでもしご覧になったことが無かったら是非お勧めします！ (2021年7月16日 7時) (レス) id: 5c6cbb5cac (このIDを非表示/違反報告)
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