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岡田「………やっぱり、」
『知ってたの?』
岡田「なんとなくそんな気はしてたんだよね。……由香ちゃんが高校二年生の時に、親が離婚したっていう理由で苗字が佐藤から家森に変わってたから。」
『……ずっと名前で呼んでたから気付かなかった、』
藤木「あぁ、そういえば。鴻が徹底的にこの事件を調べたいって言ってきたぞ。」
『げっ……水鳥……。……なんだって?』
藤木「あの暴行動画のMiss Crowは本物じゃないってよ。」
『……なんで、』
藤木「さぁな。ただ、どんな罪人でもやってもない罪を擦り付けられるのは腹が立つってイライラしてたよ。」
岡田「何故、」
藤木「………あいつの父ちゃん、ある高級ホテルで宿泊部の主任やってたんだけどさ、やってもない収賄罪を擦り付けられて、いま絶賛牢屋の中に入れられてんだよ。」
工藤「え、擦り付けた相手分かってるなら逮捕しに行けばいいじゃないですか。なんで逮捕しないんですか?」
藤木「いや、擦り付けてるって分かった訳じゃねぇからな?鴻は父親の事を信じてそう言ってる、それだけだ。」
『水鳥にそんな過去があったとは、』
桜井「人間、なに抱えてるか分かんないからね。」
『たしかに。……ねぇ、怪鴟。』
工藤「はい?」
『……調べてほしい事あんだけど、』
工藤「嫌です。」
『まだなーんも言ってないじゃん。』
工藤「だって絶対ろくな事頼まないじゃないですか!!」
『いーから!いーから耳貸せ!』
工藤「痛い!痛い痛い痛い!なんですかっ!!」
『…………………』
工藤「……それ本気ですか、」
『うん。週刊誌の記者なんだからそんぐらいやってよ?ね?ね?おねがーい。』
工藤「ぼく記者じゃなくて編集者です!!」
『編集者自ら取材しに行く事とか出来るでしょ!!』
工藤「嫌ですって!!」
『真子ちゃーん、』
桜井「はーい、」
工藤《します。しますから……殺さないでください、》
工藤「まだ消してなかったんですか!?」
桜井「これいいねー、」
『ねぇー、』
工藤「もうっ!!」
岡田「…………………。」
『……そんな心配そうな顔しなくても大丈夫だよ。……お前にはこんなに頼り甲斐のある姉ちゃんがいるでしょ。ね!』
岡田「…………姉ちゃんはいるけど頼り甲斐はない。」
『えっ……酷くない……?』
岡田「やかましい姉ちゃんならいるけど、」
『辛辣……え、傷付くよ?姉ちゃんも傷付くよ?』
桜井「ふふふ…………」
藤木「……………、」
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あめ。 - すみません、課題じゃなくて方ですね笑笑 (2021年5月12日 21時) (レス) id: a5dade6b1e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。 - 違うお相手を見つけてまた新たな恋愛模様が見られるのはとても楽しみです!次は思い切って海外の課題がお相手でも面白いと思います! この際ハリウッド進出しちゃうとか!?笑笑 主人公にはビッグになって見返してやって欲しいって感じました!更新頑張ってください!! (2021年5月12日 21時) (レス) id: a5dade6b1e (このIDを非表示/違反報告)
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