epilogue ページ49
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神谷「これで全部ですか？」
『はい、全部です。』
神谷さんの車に全ての荷物を積み終わった。
と言っても、数ヶ月前にお兄ちゃんの部屋に持ってきたものは少なかったので、ほぼ画材になったけれど。
持ってきた画材で車のトランクがいっぱいになってしまったので、後部座席にもダンボールが積んである。
『…じゃあ、そろそろ行くね。』
二階堂「もう帰って来ないでね、騒がしいから。」
『何言ってんの。たまに遊びに来るから。』
翔太「Aぢゃ……」
『翔太さん、泣かないでくださいよ。ここからもそんなに距離ないんですから、たまに遊びに来ますよ。』
翔太「うんっ…。たまにがえってぎでねぇ…！」
無表情で帰ってくんなと言うお兄ちゃんと、鼻をすすって泣きながらたまに帰ってきてと言う翔太さん。
最初は正直、でこぼこコンビだな。って思ったけれど、この二人は何だかこれでいいような…そんな気がして。
この二人がいたから、このマンションに平和が戻ってきたのかもしれない。そう考えると少しほっこりする。
『…じゃあ、そろそろ行きます。』
二階堂「…妹の事、よろしくお願いします。」
神谷「…もちろんです。」
神谷さんとお兄ちゃんの間に流れてる空気は、重いとも軽いとも言えないなんとも言えないような空気だった。
だけど居心地が悪いのには変わりないので、それに耐えられなくなった私はさっさと助手席に乗った。
『じゃあね！』
お兄ちゃんと翔太さんに手を振り、二人とも返って来たのを確認して、神谷さんはアクセルを踏んで車を発進させた。
その時、日光に翔太さんがくれた菜奈さんの形見のネックレスが当たってキラキラと輝いて、凄く綺麗だった。
神谷「…あの絵、昨日描いたんですか？」
『はい。プレゼントのキャンバスを使って。』
神谷「素敵な絵ですね。」
私がミラーで見たのは、佐野さんがプレゼントしてくれたキャンバスと額縁で飾られた、一枚の絵だった。
私が出会った住民全員が描かれている絵だ。本人たちに許可はとらずに描いてしまったけれど。
このマンションで、数ヶ月間「二階堂さんの妹。」「どーやんの妹。」として生きられて、凄く幸せだった。
確かに事件には巻き込まれけれど、経験は絶対に無駄にはならないし、あの事件があったから、少し強くなれた。
そう感じるのは、少しおかしいのだろうか。
神谷「アイス買っていきますか。」
『はい！』
【どーやんの妹。】 THE END.
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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