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episode 135 ページ46







神谷さんとの同性が決まってから、数日。

私はとある用事の為に警察署に行った。

神谷さんが勤めているすみだ署だけど、別に神谷さんに会いたくて来た訳じゃない。そんな迷惑な事できない。

前々から神谷さんには話していた用事だった。

それが、今日実現する。


神谷「…本当に大丈夫ですか。」

『…いつかは会いたいって思ってたので。』

神谷「…何かあったら、すぐ言ってください。」

『………はい。』


神谷さんとの電話での会話を思い出す。

刑務官さんが部屋のドアを開けると、逮捕時とあまり変わらない見た目で、私が会いたかった人物が椅子に座っていた。

以前と変わっているのは、彼女が囚人服を着ている事。それとアクリル板のようなもので部屋が仕切られている事。

それ以外は何も変わっていない、彼女だった。



黒島「……Aちゃん。」



『…………。』


会いたかったはずの彼女の言葉に、私は何も返さなかった。…いや、返さなかったと言うか、返せなかったと言うべきか。

一時期は猟奇殺人鬼として世間をザワつかせた彼女に対面すると、あの時の事を思い出して少しだけ足が竦む。

だけど私は、以前の私ではない。

殺風景な部屋にぽつんと置いてある椅子にゆっくり腰かけた。


『……死刑だってね。』

黒島「うん。あんだけ殺したらそりゃそうだよね。」


笑っていう彼女にゾッとする。

だけど殺人鬼は全員こんなものなのか?と考える事によって、そのゾッとした感情もだんだん薄れていった。


『…あれから色々考えたの。沙和ちゃん…いや、私がこの数ヶ月見てきた黒島沙和ってなんなんだろう。って。』

黒島「結論は出た?」

『……………出た。』

黒島「教えて?」


『……………赤の他人。』


私の発言に、沙和ちゃんは驚いたような表情を見せた。

それもそうだろう。沙和ちゃん自身から「友達なんて思った事ない。」と言われた時、あんなに悲しんだのに。

そんな人が殺人を犯した自分の事を赤の他人。と無表情で言うんだから、驚かない方がおかしいのではないか?


『私のお兄ちゃんを始めとする関係者は誰も殺されていない。住んでるマンションで殺人が起こっただけ。

その事件の犯人である猟奇殺人鬼の黒島沙和と、事件が起きたマンションに住む二階堂Aは関係ないって思った。』


少々、理不尽だし強引な気もするけど、こう考えないと以前の私は立ち直れないくらい酷かったのだ。

それほど、大きな傷だった。

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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません!あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます!作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます!全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした! (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました!この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです! (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月5日 17時

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