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episode 133 ページ44







『今日はすいませんでした…。』

神谷「楽しかったです。ありがとうございました。」


結局、四人でお鍋をつついて、もう夜も遅くなってしまったので神谷さんも帰る時間になってしまった。

少し寂しかったけれど、神谷さんにわがままを言って引き止める訳にも行かないので玄関までお見送りに来た。


神谷「…また、どこかお誘いしてもいいですか?」

『もちろんです。待ってます。』


そんな事を神谷さんと話している時、お兄ちゃんの声で「ちょっと!なんですか!」と聞こえてきた。

喧嘩か?と思って神谷さんと一緒にリビングを覗くと、強制的に翔太さんに連れられてるお兄ちゃんがいた。


『どうしました…?』

翔太「あ、ごめんねー!どーやんと一緒に俺の部屋でDVD見る事になったんだー!だからまだ家にいてー?」

二階堂「聞いてないですよ!?」

翔太「へへ、Aちゃんも神谷さんもまだ居てくれて大丈夫だからねー!じゃあいってきまーす!」

二階堂「ちょ、ちょっと、手塚さん!!」


お兄ちゃんは悲痛な叫びのような声を上げながら、翔太さんに連れられて、ドアの向こうに消えていった。

私と神谷さんは顔を見合わせたけれど、考えてる事は一緒で。神谷さんも気付いたら部屋に上がっていた。


神谷「…まだ、もうちょっと一緒にいれますね。」

『でも、神谷さんお仕事…。』

神谷「…今夜は一緒にいたいです。」


神谷さん…いや、付き合っている彼氏にこんなことを言われてドキドキしない女性がいない訳がないだろう。

分かってて言っているなら神谷さんは相当慣れている人だけど、分からずに言っているならもうそれは才能だ。

神谷さんにほぼ強制的な形でリビングに戻され、そのままその大きくてたくましい体で私を抱き締めた。

最近寒くなってきたからか体温を直で感じられて、神谷さんのあたたかさといい匂いに包まれている。

多分、いま私はこの世で一番幸せな女性だろう。


『…あったかいですね。』

神谷「二階堂さんもあったかいです。」

『…今だけは、二階堂さんって呼ぶのやめませんか?お兄ちゃんもいるし…そろそろ名前で呼んでください。』


少し恥ずかしいけど、そう言って神谷さんの目を捉えようと上を見ると、優しい笑顔でふっと笑われた。

それで神谷さんに会うから、と久々に降ろしていた髪の毛をすっと耳にかけられ、優しくこう囁かれた。


神谷「好きです、Aさん。」


あぁ、やっぱり私はいま一番幸せな女性だ。

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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません!あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます!作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます!全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした! (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました!この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです! (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月5日 17時

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