episode 108 ページ18
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『…どんどん話進めてますけど、分かりません。』
二階堂「…A、あの、」
『その名前で呼ばないでよ。』
二階堂「………えっ…？」
『…本当に沙和ちゃんが連続殺人犯だとして、殺人犯に協力してた人にAなんて呼ばれたくない。』
今、私は誰も信じられなくなっている。
沙和ちゃんが殺人犯で、殺人には加担してなかろうともそんな沙和ちゃんにお兄ちゃんが協力して。
…狂ってる。
だけどそんな狂った物を否定したくて、私はわざとらしく狂ってる沙和ちゃんに優しく話しかけた。
『…冗談なんでしょ？沙和ちゃん。』
黒島「…………。」
『嘘なんだよね、ねぇ、嘘って言ってよ。』
黒島「…本当だよ、私は人を殺した」
『嘘だって言ってよ！！』
お兄ちゃんどうこうよりも、今は沙和ちゃんが殺人犯だったという事実に自分が目を背けたくなっている。
沙和ちゃんが人を殺した、と言った時には、もう目から涙が溢れてしまい、もう止められなかった。
本当はどこかで信じたい気持ちがあったんだ。
優しくて、
数学が好きで、
悩みも相談してくれて、
友達だって言ってくれた沙和ちゃんの事を、まだどこかで信じたい自分がいたのだ。
「今、なんだかAちゃんとお友達になれて本当に良かったって思った。」
そう言ってくれた沙和ちゃんを、信じたかった。
『………友達だから、沙和ちゃんのこと信じたいの…。』
黒島「……友達？友達ってなに？」
『え…？』
黒島「……なんか勘違いしてるみたいだけど、
Aちゃんの事、友達だなんて思った事ないよ。」
沙和ちゃんから優しい口調でそう言われた瞬間、私の中で砂の城が崩れるように、何かが崩れ落ちていった。
優しい私の友達だった沙和ちゃんはそこにはいない。
そこに居たのは、信じたい。といった私に笑顔も見せずに言葉の刃を放った、冷徹な殺人鬼だった。
こんな殺人鬼を心から信用していた私も馬鹿だった。
だけど、
何かが崩れ落ちても、
どれだけ傷付いても、
まだどこかで
沙和ちゃんを友達だと思っている自分がいて、表情には出なかったけれど、心の中でずっと笑っていた。
翔太「お前、普通の人間じゃねぇよ…。」
黒島「はい。だって元々、二階堂さんの代わりにAちゃんを利用しようと思ってましたから。」
友達だと思っている自分は、まだいるだろうか。
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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