episode 92 ページ2
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二階堂「…え？」
『ん？』
二階堂「…今、なんて言った？」
『…お兄ちゃん謝る気ないなら出て行くって言った。』
二階堂「…なに、広島帰るの？」
『ううん。』
二階堂「じゃあどこ行くの。」
『……知り合いの家に泊めさせてもらう。』
この時点で察しのいい人は分かっていると思うけれど、まさかにその通り。兄と喧嘩中である。
そして神谷さんの家にお邪魔する事になった。
ずっとは流石に神谷さんにも申し訳ないのでいられないけれど、少しの間だけお世話になる事になった。
言っておくけど付き合ってはいない。
二階堂「誰、誰の家。」
『なんで言わなきゃいけないの。』
二階堂「いや、だってさ…。」
『謝る気ないんでしょ？』
二階堂「…………。」
『…ごちそうさまでしたー。』
ご飯の途中に話したらお兄ちゃんも謝ってくれるかなって思ったけれど、そんな空想はガラガラと崩れ落ちた。
はぁっ、とため息をつきながらお皿をキッチンのシンクに戻しながら壁にかけてある時計で時間を見る。
時間はもう夜の19:30をまわっている。
神谷さんが部屋まで迎えに来てくれる、と言ってくれている時間まで残り30分になった。
「洋服入っているカバンは重いでしょうし、大学の画材も持ってくの大変ですよね、迎えいきます。」
と言ってくれた神谷さんに感謝したいけれど、洋服の荷物より画材の方が多くて本当に申し訳ない。
よいしょ、と何故か荷物より重い画材をリビングに持って来る時、玄関のインターホンが音を立てた。
二階堂「…手塚さん、来たのかな。」
『私が出るから。』
二階堂「いや、でも、」
『いいから、私が出るから。』
さすがに神谷さんがドアの向こうにいるのをお兄ちゃんに見られたら、色々と厄介なので私が出る事にした。
インターホンの画面を見ると、そこにいたのはスーツをビシッと着こなしていた神谷さんだった。
『…はーい。』
神谷「こんばんは。」
『今日からお世話になります。』
神谷「こちらこそ。…荷物どこですか？」
『あ、今、持っていきます。』
私の荷物を玄関に持ってくる時に、お兄ちゃんの方を見て目で「良いの？行っても良いの？」と訴えかけた。
だけどお兄ちゃんからは何も言われなかったので、少し寂しい思いをしながら重い荷物を玄関に運んだ。
『…じゃあね。』
二階堂「…A、あの、」
ここで話を聞けばよかったのだろうか。
聞いてたら、あんな事にはならなかったのだろうか。
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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