episode 35 ページ37
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神谷さんのジャケットを傘にして、神谷さんの車に乗らせてもらったけれど、やっぱり少し濡れてしまった。
…髪、巻いてきたのになぁ…。
服、可愛いの着てきたのになぁ…。
と、久しぶりに乙女のようなヘコみ方をした。
神谷「これからどうしますか。」
『どうしましょ…』
どうしましょうか。と言おうとして、残り二文字というところでクシャミをしてしまった。
流石に濡れて体が冷えてしまったのだろう。
神谷「大丈夫ですか？」
『はい…ちょっと冷えちゃって…。』
私がそう言うと、神谷さんは「ちょっと失礼します。」と言って私のおでこに手を当てた。
少しだけビックリしたけど、神谷さんは意識せずにやっているらしく「…熱はねぇか。」と独り言を言う。
そしてさっきまで傘代わりにしてくれた神谷さんのジャケットを私に手渡してくれる。
神谷「とりあえず掛けておいてください。」
『…ありがとうございます。』
神谷「…混んでるから一時間はかかるな……。」
『…すいません、お手数お掛けしちゃって。』
神谷「いえ。」
そして神谷さんは、私に衝撃の一言を言った。
神谷「家、来ますか。」
『……え？』
神谷「…俺の家、来ますか？」
『………え？』
神谷「こっから二階堂さんのマンションまで一時間かけて行くと、体も冷えて風邪ひくので。」
『神谷さんのお家、近いんですか？』
神谷「ここから行くと大体…15分くらいですかね。」
『神谷さん、ご迷惑じゃないですか？』
神谷「…風邪をひかれる方が困ります。」
あ、うん、たしかに。
神谷さんの意見はごもっともだし、別に神谷さんを信用していないってわけじゃないんだけど…。
『………。』
神谷「…別にやましい事なんて考えてませんから。」
『い、いやいや、そこは気にしてませんよ。』
そうだ、そこだ。
めっちゃ気にしてた。
別に付き合ってもいない異性の家に行くというのは、やはり少しだけ抵抗があるというか…。うん。
だけど、神谷さんだって私なんか眼中にないよな。
『…神谷さんがご迷惑じゃないなら、お願いします。』
神谷「じゃあ向かいますよ。」
『…よろしくお願いします。』
21歳、夏。
(多分)生まれて初めて男性の家に誘われました。
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今作品のお星様が赤くなりましたー！！
ありがとうございます！！
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はる - 花火2016さんこんばんは。いつも楽しく読ませていただいています。とても好きなお話なので花火2016さんのペースで更新してくださいね。いつも素敵な文ありがとうございます！ (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 31d2b33c66 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 明里香さん» あらっ！？笑 なんか誤字したら幼稚園かのような可愛さが…笑 ありがとうございます！ (2019年8月15日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 36話に誤字がありました。「お描かき」ではなく、「お描き」です。 (2019年8月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
かほのの(プロフ) - 浅香航大くん大好きだし、ストーリーもすごく好きで丁寧に進むのでいつも楽しませてもらってます！お星様赤くなったんですね！おめでとうございます！！ (2019年8月14日 18時) (レス) id: 3849697800 (このIDを非表示/違反報告)
未定。(プロフ) - もう神谷さんめっちゃくちゃ好きだったのでほんと有難いです。無理せず頑張って下さると嬉しいです( ＾ω＾) (2019年8月13日 5時) (レス) id: 43a7b14b9e (このIDを非表示/違反報告)
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