あなたの番です ページ14
・
『......。』
神谷「...お前、ゲームの事知ってんのか。」
『なんで知ってるんですか？』
神谷「...余計な事すんなよ。」
『...先輩も、色々抱え込まないで下さい。』
神谷「......。」
『もし何かあったら、何か言われたら、相談してください、仲間じゃないですか。私達。』
神谷「...分かってる。」
『...なんて言われても、首突っ込みたくなるのが刑事なんだよなぁ、これが。』
「朝倉。」
『おー、これはこれは、結構上の方の地位の刑事さんじゃないですか。どうしました？』
水城「ちょ、お前、態度。」
「...今回の捜査から朝倉は外れてもらう。」
水城「え？」
『...どうしてですか。』
「理由は言えない。」
水城「どういう事、ですかね。」
「これは、業務命令だ。」
『...目が泳いでる。』
「は？」
『目が泳ぐ、瞳が3秒以上動きを止められていない、これを言った時、眉間にシワが寄った。』
「......。」
『...何を隠してるんですか。』
「別に何も隠してない。」
『図星を突かれて急に顔を背けた。私に何か隠しているから、としか考えられません。』
「......。」
『...隠蔽くさいですよ。』
水城「...あの、なんで急に、捜査から外れろと？朝倉が何か仕出かしましたか？」
「......隠蔽してるのはお前だろう。」
『はぁ？私が何を隠蔽...』
「19年前、とある事件が起こった。」
水城「え？」
『......！』
「2000年、とある女性が危険運転致死傷罪の被害者となった。名前は江南のぞみ。」
「江南には2人の娘がいた。産まれるはずだった1人の娘は事故の影響で亡くなった。」
「その事件の犯人は未だ捕まらず、そのまま15年の時が経ち、事件は時効を迎えた。」
「その娘はその翌年、苗字を変え、この警察署内に刑事として働いている。」
水城「...まさか。」
「違うか、朝倉、いや、江南菜々子。」
『..捜査から外される意味が分かりません。』
「警察に復讐する為に警察になったんだろ？」
『...は？』
「捜査の邪魔になったら困るんだよ。今後一切、この事件には関わらないでくれ。」
『......。』
水城「...まさかあの楽観的でいつも笑顔の朝倉が、事件の被害者の娘だったとはな。」
神谷「違いますよ。」
水城「...え？」
神谷「...朝倉はあの事件の容疑者、つまり住人たちに名前を知られてます。」
水城「...まさか。」
神谷「...犯人から狙われる可能性があったから、捜査から外されたんですよ。」
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さくら - イキキル、キミスイですね。 (2020年1月18日 15時) (
レス) id: 76e4ffe107 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 早速書いて頂いてありがとうございます！期待以上でした(*≧∀≦*) (2019年6月6日 22時) (レス) id: e90feb906e (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 蓮さん» 了解しました！ありがとうございます！ (2019年6月6日 1時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - イキキル、切ないですね(;_;)作者さんの文章、めちゃめちゃ好きです！お話を１つリクエストさせて頂きたいのですが、「ヒロインが他に好きな人ができたから別れてほしいというドッキリを番組で仕掛ける」お話をお願いしたいです！これからも楽しみにしてます！ (2019年6月6日 0時) (レス) id: e90feb906e (このIDを非表示/違反報告)
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