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『ねぇ、ゆり子さん。』
池田「ん？」
『また外の話聞かせてよ、直樹くんもいる？』
池田「ううん、今は診察中。」
『そっかー。ゆり子さんの夜の街のお話、色々考えられるから面白くって大好きなんだ。』
池田「それは良かった。」
『あ、誰か来る。直樹くんかな。』
池田「おっ、茜ちゃんご名答。直樹くん。」
清水「あ、えーっと...。」
『直樹くん、茜だよ。』
池田「ゆり子。」
清水「あー、そうだそうだ。どうしたの？」
『今からゆり子さんの夜の街の話を聞くの。』
清水「それ、僕、初めて聞く？」
『もう何回も聞いてるよ。』
清水「あれ、そうだったっけ。」
池田「じゃあ話すよ。」
『はーい。』
池田「...私がいた夜の街は、いつもビルの窓に明かりがついてて、凄く綺麗だった。」
『うんうん。』
池田「綺麗に着飾った女の人とか、スーツを着たイケメンの男の人とか。いっぱいいたの。」
『良いねー、イケメンイケメン！あんまり分からないけど、イケメン良いねー！』
池田「あぁ、芸能人の人もいたかな。」
『えぇー！いいなー！』
池田「その夜の街は、夜空に光る星みたいに輝いていて、私はその街が凄く好きだった。」
清水「ゆり子さんってそんな所いたんだ。」
池田「そんな所って言っても東京だけどね。」
『今日はこれでおしまい？』
池田「今日はおしまい。続きはまた今度。」
『はーい。我慢しまーす。』
清水「じゃあ代わりと言ったらなんだけど...僕が水泳選手目指してた時の話聞く？」
『もー、直樹くん、それ聞いたよー。』
清水「え？僕言った？」
『うん、言った。昨日聞いた。』
池田「直樹くんは新しい話しなさいよー。」
清水「いやー、それが思い出せないんだよね。なんかその事色々忘れてんだよねー。」
池田「...そう。」
『でも平気だよ！直樹くん、治ったら、プロの水泳選手目指して練習するんだもんね！』
清水「え？僕そんな事言った？」
『えぇー、ちょっとー。』
池田「...直樹くん、そうやってすぐ忘れちゃうの、結構頻繁にある事なの？」
清水「そうだね、最近は多いかな。多分。」
池田「多分？」
清水「アルツハイマーだかなんだかって言われた覚えしかなくって。それなんだっけ？」
池田「...なんだっけ、茜ちゃん。」
『私もわからない、先生に聞いてみるね。』
清水「まぁすぐ退院できるでしょ！」
池田「...そうだね。」
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蓮(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読んでます！リクエストなのですが、割とガチめの喧嘩からの仲直りが読みたいです！よろしくお願いします！ (2019年4月29日 2時) (
レス) id: 85b6d467b1 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 鳴滝ちゃんめっちゃ好きだから嬉しいです！！楽しみです！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: 558b444f71 (このIDを非表示/違反報告)
Reika(プロフ) - リクエストに答えていただき、ありがとうございました！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 616ea4ec17 (このIDを非表示/違反報告)
Reika(プロフ) - いつも楽しみに読んでいます。リクエストなのですがよろしいでしょうか？主人公が朝ドラのヒロインに抜擢されたという話を読みたいです。検討よろしくお願いします！ (2019年3月30日 22時) (レス) id: 616ea4ec17 (このIDを非表示/違反報告)
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