朝ごはん ページ4
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ぐっすり眠ってしまった朝。
美味しそうな料理の匂いで目が覚める。
恐る恐るキッチンに行くと、すっかり慣れた手付きで料理を作る勇斗くんがいた。
『...おはよう。』
磯村「あ、おはよう。よく眠れた？」
『...うん、寝れたけど、朝ごはん...。』
磯村「暇だったから作ってただけだよ、顔洗ったりしてな、もう少しで出来るから。」
勇斗くんは私が何も言わなくても料理を作ってくれるような、なんだか凄く優しい人です。
だから好きになったんだけど。
そんな事を思い、顔が熱くなってしまったので冷たい水で顔をバシャッと洗う。
いきなり来た冷水に、自分の体が驚く。
この間、役作りの為にバッサリ切ってしまったショートボブの髪の毛をブラシでとかす。
この髪型の扱いにもようやく慣れてきた。
『...うわぁ、美味しそう。』
本来、ここは私がやるべきなんだけど、美味しそうな朝ごはんを見るとお腹が自然と空く。
なんとも人間の体の構造は不思議だなぁ、と哲学的なことを思いながら勇斗くんの方を見る。
勇斗くんはセットしていない髪から目を覗かせて、私の方を見てクシャッとした笑顔で笑う。
そのクシャッとした笑顔がなんとも可愛い。
磯村「冷めちゃうから早いうちに食べて。」
『うん、ありがとう、いただきます。』
磯村「どうぞどうぞ。」
誰かが作ってくれた味噌汁を飲んだのは、勇斗くんと付き合い出してから久しぶりだった。
初めて勇斗くんが作ってくれた味噌汁を飲んだ時、心がぽかぽかするのが分かった。
やっぱり人が作ってくれた料理を食べるのは、なんとも心と体がポカポカしてくる。
なんだか実家にいた頃を思い出す。
『...美味しい。』
磯村「良かった。」
『ごめんね、いつもいつもご飯...。』
磯村「ううん、料理好きだし。誰かに食べて貰えるっていうのが、僕自身凄い嬉しいし。」
ねー。と言いながら、私と一緒に生活してる猫のニコちゃんの頭を優しく撫でる。
勇斗くんは猫アレルギーなんだけど、ニコちゃんはアレルギーを発症しない猫ちゃんらしい。
だんだんお互い慣れていったらしく、今では私と同じくらい勇斗くんに懐いてしまった。
それは少しだけ悔しいけど、仲良くしてくれるのは凄く嬉しいし、心がほっこりする。
磯村「あ、今日の味噌汁美味しいね。」
『いつも美味しいけどね。』
磯村「それは良かったです。もっと美味しく作れるように勉強していきます。」
『ありがとう。』
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蓮(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読んでます！リクエストなのですが、割とガチめの喧嘩からの仲直りが読みたいです！よろしくお願いします！ (2019年4月29日 2時) (
レス) id: 85b6d467b1 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 鳴滝ちゃんめっちゃ好きだから嬉しいです！！楽しみです！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: 558b444f71 (このIDを非表示/違反報告)
Reika(プロフ) - リクエストに答えていただき、ありがとうございました！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 616ea4ec17 (このIDを非表示/違反報告)
Reika(プロフ) - いつも楽しみに読んでいます。リクエストなのですがよろしいでしょうか？主人公が朝ドラのヒロインに抜擢されたという話を読みたいです。検討よろしくお願いします！ (2019年3月30日 22時) (レス) id: 616ea4ec17 (このIDを非表示/違反報告)
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