第2章、はじめの話！ ページ1
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職員室で仕事を済ませると、もうとっくに外はビルの明かりで照らされている時間になった。
丁度、猛くんが迎えに来てくれる時間だ。
窓から見えるバイクの明かりで分かるので、私は職員室の大きめの窓から明かりを探す。
だけどまだ探している明かりは見つからない。
今日は仕事が長引いているのだろうか。
長引く事はあまりないんだけど、大工の仕事という事で、長引く時は長引くらしい。
白原「Aちゃん、相良と続いてんの？」
『どうしたの、急に。まぁ、続いてるよ。』
白原「もう付き合って何年？」
『...今年で8年。』
白原「結婚しないの？」
『いや、したくないっていう訳じゃないの。ただ...お互い忙しいっていうか...。』
今、職員室には白原くんと私しかいない。
開久の先生の中で猛くんを知ってる人もいるかもしれないので、普段は出来ない。
白原くんは分かってるし、なんなら1回私を冷凍トラックに拉致してボコボコにされてる。
猛くんは忘れてる可能性は大いにあるけど。
白原「本人の前で言うのもあれだけど、付き合ってる期間長すぎるの、潮時って意味だよ。」
『...それは結婚を諦めろという事？』
白原「うん。結婚しないままズルズル行くか、もうキッパリ諦めて別れるかのどっちか。」
『別れるのは嫌だ。猛くんの事好きだし。』
白原「えー、でもAちゃんの為にもならないでしょ。ズルズル付き合ってたって。」
『いや...それはそうだけど。意外と高校生のままなんだよ？今日も迎え来てくれるし。』
そう言って窓の外を見るけど、私が待っているような明かりはいつまで経っても見えない。
もう随分待っているんだけど。
もしかしたら今日は電車かな...。
白原「...なんかこの街、騒がしいのだけは8年前と全く変わらないね。喧嘩の音が凄い。」
白原くんの言う通りだ。
街並みはだんだん変わっていくけど、やっぱり喧嘩が激しい地区なのは変わらないらしい。
...だけど、今日はいつもより騒音がする。
どうしてだろう。
『まぁ、喧嘩が彼らの青春なんでしょ。それを教師は奪っちゃ駄目だよ、多分ね。』
白原「...教師は普通止めるべきだけど、いい感じの言葉だったし、言わないでおくよ。」
白原くんに半ば呆れられながらそう言われ、私は窓の向こうにまた視線を戻した。
その時、私は全く知らなかった。
私がいる所の近くで、私に関係する騒ぎが起きていた事なんて、全く知らなかったー。
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人でなし好き(プロフ) - 今日から俺はが凄く好きで、ドラマをやっていたころは占ツクを知りませんでしたが、この作品と出会えて、もっと好きになりました。最終更新日が3年前なので、更新はすぐに来ないとわかっていますが、ゆっくりでいいですので、続き楽しみにしております。 (11月14日 16時) (
レス) id: 7b8c559267 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま - 続き書いてくれてありがとうございました。これからもよろしくお願いします!!応援してます (2020年8月13日 8時) (レス) id: 85de5ccc45 (このIDを非表示/違反報告)
eruruka(プロフ) - 面白すぎて一気読みしちゃいました！！！ゆっくりの更新でもいつまでも待ってます！！ (2020年8月3日 4時) (レス) id: 13080b423a (このIDを非表示/違反報告)
梅?(プロフ) - 更新してくださったの嬉しすぎて涙出ました！！！この作品大好きで、何度も好きな話を読み返したりしてずっとお待ちしてました！！！ありがとうございますorz (2020年7月31日 1時) (レス) id: 2912baf146 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - ﾝﾝﾝ待ってましたありがとうございますゥ…この話とても大好きです！急いで更新する必要ないと思います、頑張ってください！ (2020年7月24日 23時) (レス) id: 36a2a79fdd (このIDを非表示/違反報告)
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