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第25話! ページ31

『と、まる...?』

佐川「あ、い、いや、やましい事しようなんて事は、多分考えてませんよ!?」

『た、多分なんですか。』

佐川「...と、とにかく、今のAさん、ものすごく心配だから、とりあえず、です。」


直也さんの提案に浅はかに乗ってしまった私だって、罪は罪なのかもしれない。

だけど、猛くんのあんな光景を見てしまったんだ。

このくらい許してくれたって良いじゃないか。

とりあえず着替えだけ入れたキャリーバッグを引いて、玄関に向かった。

外では直也さんが待っててくれている。

多分、もうそろそろ智司さんが帰ってくる頃だろう。

私はテーブルに、自分が持ってる鍵を置いて、玄関に向かった。


だけど、タイミングが悪かった。


智司さんが予定よりも早く帰ってきてしまったのだ。

智司さんは私の荷物を見て、珍しく慌てた様子で私に話しかけて来た。

片桐「お前、どうした。どこ行くつもりだ。」

『...相良さんに聞いてください。』

わざと、相良さんと呼んだ。

すると智司さんは少し考えた後、驚いたように私を見てきた。

『ショックで死にはしないから安心してください、残念ながらそこまでか弱い女じゃないんで。』

そんな智司さんにさっきテーブルに置いた鍵を手渡し、お辞儀をして玄関で靴を履いた。

いつものスニーカーだったけど。

あんな泥棒猫、ヒールで足をグキってやって、カッコ悪く転んでしまえばいいんだ。

それで猛くんに振られてしまえ。


あ、忘れてた。

私は思い出したように

猛くんがくれたハートのネックレスと、シルバーのピアスを外し、玄関に置いてから外に出た。


『お待たせしました。』

佐川「あれ、ピアス取りました?」

『はい。今日は飲むんで、酔いつぶれたら介抱の方をよろしくお願いします。』

佐川「じゃあ、酒と枝豆と焼き鳥と、ポテトチップス買って帰りましょ。」

『なんか、カイジみたいですね。』

まだ少しだけ未練はあったけど、あっちが弁解するか、謝ってくるまで帰ってやるもんか。

それまではあの15センチぐらいの高いヒール女と幸せにやってればいいんだ。

半ば無理やり、私にそう言い聞かせて、赤のキャリーバッグを引いて、直也さんの横を歩いた。

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作品ジャンル:恋愛
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咲餅(プロフ) - パオちゃんずですか?笑 (2019年2月24日 15時) (レス) id: ffacf9010f (このIDを非表示/違反報告)
れいな - リク有難うございます! すっごく面白いです! (2019年1月23日 15時) (レス) id: 812b829c62 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白かったです! 続きが気になります(^-^) (2019年1月17日 20時) (レス) id: 77aa060617 (このIDを非表示/違反報告)
kanna - 仁美さん» それな! (2019年1月17日 18時) (レス) id: ecb5c8f256 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの - 続きすごく気になります… 頑張れ猛くん、夢主ちゃん (2019年1月16日 12時) (携帯から) (レス) id: ca94f91502 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月31日 11時

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