怪演女優 Forty Seven

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「子供が出来た……！？」

高橋「赤ちゃん、できました……。」

「……マジか、」

高橋「あ、あのね、まだ性別は分からないんだって。……ほら、母子手帳も貰ってきたんだよ。……っ、ふふ、私の苗字も濱口になって、っ、」

「お前……よくそんな呑気な事言えるな。」

高橋「……っ、赤ちゃん、できたの……嬉しくない、？」

「嬉しいわけないだろ！」

高橋「っ、……なんで、？」

「それは！……っ、お前と俺が、教師と生徒の関係だからだよ。」

高橋「……、そう、だけど、」

「……金は俺が払うから、今回は堕ろしてくんない？」

高橋「えっ……？」

「子供はさ、俺たちがちゃんと結婚してからにしよう？今の状態で産んでも子供が可哀想だよ。」

高橋「……っ、」

「ね？どうせ結婚するんだからさ、また違う機会に予定立てて作るのだって悪くないでしょ？……だから今回は堕ろそう？ね？」

高橋「…………。」


・


「濱口さーん、終わりましたよー。」

高橋「………………っ、」


・


高橋「……いおり、ちゃん、」

『ん？』

高橋「……っ、私、あいつらに復讐したい、」

『……殺しちゃっていいの？』

高橋「……あいつらが二度と生まれて来れないように、殺してやりたい、！」

『……、ふふ、わかった。……私も協力するから。』

高橋「っ、ありが」

『ただ……一つ問題があるんだよね……。』

高橋「……問題？」

『いや、私さ、これまで……何百人も殺してきたわけ。刑務所から脱獄した後も、こうやってチシャちゃんみたいな可哀想な子のお手伝いとかしてたから普通に人も殺しちゃってるわけね？』

高橋「……うん、？」


『……そろそろネタ切れ、って言うか。』


高橋「……ネタ切れ、」

『うん、ネタ切れ。……見た事ない？テレビにも出てる有名なマジシャンの、「そのマジックもう見たんだよなぁ……」みたいな感じの。』

高橋「……芸人のネタをもう既に知ってる、みたいな感じ？」

『そうそう。さすがに殺すのに二番煎じの殺し方はさ。盛り上がりにかけるって言うかモチベーションが下がりまくりって言うか？』

高橋「……なるほど、？」

『あァ、安心して？でもちゃーんとチシャちゃんの計画には協力してあげたいわけ。……だから助っ人を呼びます。』

高橋「……助っ人、？」

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