検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:402,960 hit

第21話! ページ25

その場を離れ、私が向かったのは

『...開久、高校。』

5回も来た事がない開久高校だ。

看板は剥がれ落ち、門の周りも鎖やら鉄の棒やら何やらで溢れ返っている。

まさに、【治外法権の地獄】。

『...覚悟決めろ、私。』

その正門を見て、足が少しだけ震えてしまう。

喧嘩ができない分、度胸はなくてはならない。

私は覚悟を決めて、地面をザッザッと踏みしめて正門から学校の中に入った。


多分、猛くんはこないだの赤いソファーの所にいるだろう。

探り探り、方向音痴なりに頑張って辿り着けるように頑張り...

『...あ、あった。』

15分くらいかけて見つかった。

てかこんな場所にソファー置くなや。とか思ったけど、なんとも言えなかった。

理由は


相良「全くよぉ。千葉最強だった番長さんがあんな事言っていいとでも思ってんのかね。」


猛くんの話し声が聞こえたから。

「そうっすよね!あの伊藤が集団で俺達に襲いかかってきたんっすから!」

...いや、伊藤さんはそんな事するような人じゃない。

相良「まさか、同じ高校の仲間を信じず、敵であるあいつを信じるとはねぇ...。」

「...相良さん?」

...智司さんが、そんな事するのか。

いや、なんか訳があったはずだ。

そんなことを思ってると、猛くんは、いつもの引き笑いをしてこう言った。


相良「智司、あいつ、三橋と伊藤に心の中まで汚されちゃったか!?汚ぇ野郎だねぇ!」


だけど、元々仲間だった人の事をあんなに言うなんて...。

猛くん、見損なった。

私は少し腹が立ってしまい、近くにあったドラム缶を思いっきり倒した。

開久の人達はすぐにこちらを向いてきたけど、私に気付くと驚いた表情を浮かべた。

それは猛くんも同じだった。

相良「...A?お前、何しに来たんだよ。デートの約束なんてなかっただろ?」

『...猛くんに、真面目な話があるの。』

私がそう言うと、猛くんは「てめぇら帰れ。」と指示を出した。

本当に、猛くんが頭になってしまったらしい。

皆さんはすぐに猛くんの言う事を聞いて、そそくさと帰って行ってしまった。

まぁ、話しやすくなったからありがたい。


相良「...珍しいな。Aが開久に直々に来るとは。」

猛くんはいつも通りの姿を私に見せた。

だけど、私はそんな猛くんを今まで通り見れなくなってしまったような気がする。

『...さっき、智司さんに会った。』

私がそう言うと、猛くんの動きがぴたっと止まった。

『...経緯を教えて。』

第22話!→←第20話!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (270 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
720人がお気に入り
設定タグ:今日から俺は!! , 愛され , 相良猛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こもれおLOVE - 猛くん可愛い。キャラ崩壊してもいい。いやむしろキャラ崩壊して。マジやばい。いっそんパウダ(( (2020年8月12日 19時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - アルゴリズム体操w久しぶりに思い出しました!!♪手を横に〜あらアブナイ〜ってやつ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3f4ccbd374 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火2016さん» さとす……でも言い直すの厳しいですね!経験者は語るってことで辞めときます。忠告はちゃんと聞くタイプ←((目の前にいるのにメール送ってきたら馬鹿と見なしましょ。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 656cb74d82 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - *ルーラー*さん» ありがとうございます(T_T)全然迷惑じゃないですよ!こちらこそありがとうございます(T_T) (2018年12月13日 19時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
*ルーラー* - 迷惑になってしまったらごめんなさい。本当に、もう、泣きそうです。相良くんがヤバイです。夢主ちゃんもヤバイです。本当に泣きそうです、ありがとうございます((( (2018年12月13日 17時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。