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第11話! ページ14

「...A。」

誰かが私の名前を呼んでいる。

眠気に押しつぶされそうになるのを耐え、私はパチッと目を開ける。

そこには知らない空間が広がっていた。

相良「おい、起きろ。」

...あ、ここ智司さんのお家か。

見ると、猛くんは髪をセットしていない状態で私を起こしてくれたみたいだ。

『おはよう...。』

相良「風呂入ってこい、まだ時間全然あるからよ。」

その言葉に、私はこくりと頷き、昨日猛くんが行った場所を思い出して、そこに向かった。


結構いい匂いがしたような気がしたけど、多分まだ夢からあんまり冷めてないんだと思う。


髪をタオルでぐしゃぐしゃと拭きながら出ると、そこには...

『えっ!?』

机の上に美味しそうな朝ごはんが並んでいた。

女である私でもこんなに豪勢な朝食は作れない。

相良「おはよう。」

『あ、お、おはよう...。』

え、まさか猛くん...?

そんな疑問を込めた目で猛くんを見てると、猛くんは首を傾げた。

傾げたと思ったら、「あぁ...」と言い、続けてこう言った。

相良「俺じゃねぇよ、まず俺は料理なんてできねぇ。」

『え、じゃあ...。』


片桐「おい、さっさと食え。冷めんだろ。」


そう言って颯爽と現れたのは、ここの家の主である智司さんだった。

え、エプロン付けてる。

『...どこのお惣菜ですか?』

片桐「アホか。いいから早く食え。」

......!?

『えっ!?料理できたんですか!?』

片桐「当たり前だ、一人暮らしでカップラーメンばっか食ってられるか。」

焼き魚にご飯に味噌汁に...。

ちゃんと一汁三菜になってるのがすごい。

相良「智司の飯うめぇんだよ。」

そう言って猛くんは味噌汁を飲んで、「うまっ」と言わんばかりの表情になった。

相良「あー、いいね。温まるね。」

片桐「鳴滝も早く食え、飯が冷める。」

智司さんに急かされながら「いただきます。」と小さく言い、焼き魚を口に入れる。

...。

なんだこれ、私でもこんなに上手に鯖焼けないぞ。

相良「うめぇだろ。」

『ちょ、これ、お店出せますよ。』

片桐「出すか。面倒くせぇ。」

智司さんの言葉に、猛くんは楽しそうに笑って智司さんを小突いた。

私も猛くんの真似をして、脇腹を小突いてみた。

そしたら智司さんに思いっきり睨まれたので、少し怖かった。

怖かったけど、なんだか物凄く幸せな時間だった。


こんな幸せな時間が、長く続いてくれるといいな。

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作品ジャンル:恋愛
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こもれおLOVE - 猛くん可愛い。キャラ崩壊してもいい。いやむしろキャラ崩壊して。マジやばい。いっそんパウダ(( (2020年8月12日 19時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - アルゴリズム体操w久しぶりに思い出しました!!♪手を横に〜あらアブナイ〜ってやつ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3f4ccbd374 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火2016さん» さとす……でも言い直すの厳しいですね!経験者は語るってことで辞めときます。忠告はちゃんと聞くタイプ←((目の前にいるのにメール送ってきたら馬鹿と見なしましょ。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 656cb74d82 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - *ルーラー*さん» ありがとうございます(T_T)全然迷惑じゃないですよ!こちらこそありがとうございます(T_T) (2018年12月13日 19時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
*ルーラー* - 迷惑になってしまったらごめんなさい。本当に、もう、泣きそうです。相良くんがヤバイです。夢主ちゃんもヤバイです。本当に泣きそうです、ありがとうございます((( (2018年12月13日 17時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月4日 23時

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