怪演女優 Forty Four

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菅田「検非違使！？」


鈴木「おめでとうございます。」

西田「わしの想いを、形で示したかったのだ……。……検非違使になって、京の御礼を、守ってくれ。」

『……しかし……九郎殿は、鎌倉殿から、任官のお許しを受けておりません。……鎌倉殿のお許しがない状態で、そのような官位を貰うのは……。』

西田「……ほう、？」

菅田「私が、断りました！……官位ほしさに、戦をしている訳ではございませんので！」

鈴木「まぁ……どこまでも健気な九郎殿……！」

西田「……頼朝は、忘れて良い。」

『……しかし、』

菅田「……。」

西田「……どうした？お前も、官位がほしいか？」

『……いえ、私は。……』


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菅田「っ、検非違使に決まったぞーっ！！」


「「おぉーっ！！」」

佳久「おめでとうございます！」

『……本当に良かったんですか。……聞いてます？』

菅田「法皇様は、私の事が大好きだと仰せられた……！こうなったらどんっどん偉くなって！いずれは！清盛を超えてやるーっ！！」

佳久「御曹司ならできるっ！！」

菅田「あっはっはっはっ！！」

『……っ、おい、聞け！！九郎！！』

菅田「っ、なんだ……、お前は、俺の任官が嬉しくないのか？」

『無断任官を甘く見てはいけません。いずれ痛い目を見るのは目に見えてます。……ここは、一度なかった事にして、鎌倉殿にお許しを受けてから……』

菅田「法皇様が、忘れろと言ったんだ。だから官位を受けたんだ！……それとも、八千代……。お前は法皇様の命に背くのか？」

『……、知りませんからね。』

菅田「あ！そうだ、お前も官位を貰うように言ってやろうか？さっき断っていただろ、お前は……何がいいかなぁ、」

『……、寝る。』

佳久「おい、良いのか？これから任官の前祝いだぞ？」

『……隣の部屋で休んでるから、何かあったら呼べ。……ふぁあ……っ、』

菅田「ゆっくり休めよ！」

『ん、……っ、……うおっ、びっくりした、』

「御無礼致します……九郎殿は、どちらに？」

『あぁ、法皇様の……。……九郎殿は、あちらです。』

石橋「……。」

『……、はぁ、……早く奥州に帰りたい、』

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