喧嘩ができないスケバンちゃん。５！【今日から俺は！】

第１話！ ページ3

初めての智司sideでございます。

たまに初めてのsideなどが出てきますので、それもお楽しみに^^*

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

面倒くせぇ事になった。

相良と鳴滝が別れる事になったかと思えば、鳴滝が家に転がり込んできた。

別に恋愛感情もくそもねぇから別にいいんだけどよ。

そして、昨日また面倒くせぇ頼み事をされた。

相良が鳴滝を振った理由が知りたいから。と相良に聞いてくれ。と頼んできたのだ。

相良「...おはよう。」

片桐「随分とやつれたな、サツにでも捕まってたのか。」

相良「違ぇよ、ちょっと、疲れてるだけだ。」

相良の目の下にはクマが酷く、普段でも強面なのにもっと不気味な面になってやがった。

片桐「お前、なんで鳴滝と別れたんだよ。」

俺がそう聞くと、相良の身体はピタッと固まってしまった。

相良「...Aに、頼まれたのか？」

ここで、そうと言ったら教えてもらえなくなる。

片桐「違ぇよ、湿気た面してやがるから気になったんだよ。どうせ鳴滝が忘れられねぇんだろ？」

相良「...そうだよ、忘れられる訳ねぇだろうが。」

片桐「じゃあより戻せよ、面倒くせぇな。」

相良「そういう訳にはいかねぇんだよ。」

なんのプライドがあるのか知らねぇが、なにか理由があるのは確かだ。

片桐「俺にだけでも教えろよ、開久のNo.2がそんな面してたらどうしようもねぇだろうが。」

俺がそう言うと、相良は赤いソファーに俺を座らせた。


相良「...広瀬がまた来たんだよ。」

片桐「広瀬って...広瀬一誠の事か。」


広瀬一誠。

柔道界の期待のルーキーで、何故か鳴滝に一目惚れしたらしい物好き男だ。

あいつは1度相良をボコボコにしているが、鳴滝がそいつを完全に振ってしまったが故

それ以来1度もこの街には来ていない野郎だ。


相良「Aと別れなきゃ、Aに危害を加える。と言われた。」


片桐「...女を理由にそんな事を投げ掛けてくるとはなぁ。」

広瀬もまぁまぁ卑怯で最低なヤツだな。

そりゃ別れるな、少なくとも相良だったら。

相良「あ、これ、Aには言うなよ。Aの事だから、何しでかすか分からねぇ。」

片桐「...おう。」

悪い、言う。

鳴滝に黙っていたら、また爆発するから面倒くせぇし、言う。


相良「...今、Aなにしてんだろうな。」

片桐「スケバンになろうとしてるぞ。」

相良「へぇ、スケバンに...。


はぁ！？あいつが！？」

第２話！→←人物紹介！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す