第２９話！ ページ33
伊藤「Aちゃん、こちら、佐川くん。」
『...あ、さが"わ”くん！』
佐川「何回言ったら分かるんだよ...。」
やっと名前がはっきりと分かった佐川くんにお辞儀をする。
『成蘭高校の鳴滝Aです。お名前間違えちゃってごめんなさい。』
佐川「...え！？あの鳴滝？」
どの鳴滝の事を...って、まぁ、この学校には鳴滝っていうのは1人しか居ないだろうけど。
というか、私はそんなに有名なのだろうか。
前にも三橋さんか伊藤さんかにそんなリアクションを取られた気がする。
三橋「そりゃそうなるよな、俺達が入ってきたのと同時に成蘭にも転入生入ってきたって話題になったもんな。」
佐川「はい！なんか転入初日で、女番長に好かれたスケバンがいるって噂で聞きました！」
そんなに有名なのか。
京子さんに好かれただけでこんなに有名になってしまうのは、喜んでいいのか。
それとも目立つようになって残念がった方がいいのか。
佐川「なんだ、俺が想像してた女の子よりも全然可愛いじゃないすか！」
『え？そうですか？』
相良「照れんな。」
佐川「俺もっとゴリラみてぇのかと思いました。鳴滝って苗字もごついし。」
それは本人の前で言う事なのだろうか。
ゴリラみたいはまだしも、鳴滝って苗字は結婚しなきゃ変わらないんだから言わないでくれ。
言うとしても隠れて言ってくれないとメンタルが持たない。
佐川「鳴滝さんって彼氏いますか？」
『あ、はi』
佐川「いや、でもこんな恋愛未経験者みたいな感じの雰囲気だと、いなそうだよなぁ...。」
『あ、あの、だから...』
佐川「って事で鳴滝さん、俺と今度レコード買いに行きませんか。」
話を聞け。
こんな口説かれ方されたら、猛くんも流石に...
相良「...ちっ」
こわーい。すごくこわーい。
多分そうだろうなぁ...って思ったけど、目の当たりにすると想像以上だった。
三橋達に助けを求めても、笑いを堪えていて頼むに頼めなかった。
『あ、あの、佐川さん...』
佐川「遠慮はいいんです、鳴滝さん。僕なんて...モテなくて、ずっと暇ですから。」
なにを言ってるんだ、この人は。
三橋さんと伊藤さんは後ろで声を出さずに爆笑していた。
猛くんは猛くんで、身体に黒いオーラをまとっていた。
もうどうしたらいいか分からない状態で、なんたか板挟みになった気分だった。
三橋「佐川、お腹いてぇから帰るぞ。」
佐川「あ、マジすか。じゃあ、また今度。」
そう言って3人は行ってしまった。
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花火2016(プロフ) - dmeenioさん» ありがとうございます！これからは夢主ちゃんもガンガン攻めていきますので、お楽しみに^^* (2018年11月24日 18時) (
レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ゆうさん» はじめまして^^続編希望ありがとうございます！無理しないように頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年11月24日 18時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - てんてんママさん» ありがとうございます！相良くんのお相手変更はなくしていきたいんですけどねぇ...、どうなるかお楽しみに^^* (2018年11月24日 17時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます！そう言っていただけるとやる気が出ます！続編でもよろしくお願いします！ (2018年11月24日 17時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
dmeenio(プロフ) - 続編めちゃくちゃ楽しみです!!!!受け身だけで終わらないスケバンちゃん楽しみです!!!!相良くんとお幸せに(^^) (2018年11月24日 15時) (レス) id: a60411acd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火2016
| 作成日時：2018年11月16日 22時
