喧嘩ができないスケバンちゃん。４！【今日から俺は！】

第２０話！ ページ23

『...いいの？』

...と、いうことで。

開久高校の人達に集まってもらった。

猛くんのコネが凄すぎて、ちょっと驚いてる。

相良「てめぇら！今日中に終わらせる覚悟でいけ！」

「「 はい！！」」

団結力がすごい。

開久高校の体育祭とかも多分凄いんだろうな。

『...ごめんね？呼んできてもらっちゃって。』

相良「良いんだよ、あいつらも暇だったから集まったんだから謝る事ねぇよ。」

それは分かっているんだけど...。

なんか申し訳ない。

片桐「...なんか手伝うか？」

『...いや、智司さんは座っててください。』

流石に智司さんに手伝わせるほど図々しくない。

...というか、


「姉さん！次どこやればいいですか！」


「姉さん！この看板の色って、黒で合ってましたよね！」


「姉さん！この色って、もう少し濃い色に出来ますけどどうしますか！」


私が姉さんって呼ばれる度に、京子さんと明美さんに指を指されて笑われるのだ。

もう明美さんなんてお腹を抱えて大爆笑している。

『姉さんって呼び方、辞めません？堅苦しいですし。なにより、同い年ですから。』

「お姉さん。」

『...おを付けて、丁寧にしろって言ってる訳じゃなくて、鳴滝で良いですから。』

猛くんからもなんか言ってよ、と言おうと後ろを向くと、何故か猛くんも笑っていた。

『...なに笑ってんの。』

相良「いや、Aが姉さんなんて呼ばれてるのが新鮮でよ。」

そう言って猛くんは楽しそうに笑った。

相良「てか、ジャージ姿初めて見た。」

...あ。

思わず体全体を隠した。

猛くんに会う時は、制服か普段着でもちょっとお洒落なやつだった。

相良「...可愛いじゃん。」

『...ありがとうございます。』

...可愛いなんて言われて少し嬉しかったけど

ジャージ姿が可愛いと言われて喜ぶべきなのだろうか。

京子「おいA！イチャイチャしないで手伝え！」

あなたが言うか。

そう思いながら口に出したら絶対殺されると思って言わないでおいた。


やっぱり開久高校の団結力は凄くて、あんなに苦戦していた準備がすぐに終わってしまった。

明美「すげぇ...。あと、これ全部クラス内で準備したらお化け屋敷出来ますよ。」

下端「色なんて、もう完璧じゃないですか。」

しかもクオリティが高く、本当に遊園地にあるようなお化け屋敷の看板やらが出来た。

相良「...帰るぞ。」

『あ、うん。お疲れ様でした。』

そうして、半ば強引に猛くんに腕を引っ張られ、学校を後にした。

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