第４１話！ ページ45
相良「で、そんな平和なはずだった芋掘りが血まみれのイベントになったと。」
猛さんは私の頬を冷やしながら、そう言った。
相良「随分と災難な日だったな。」
『はい...。』
相良「まぁ、前回の怪我よりも酷くねぇからすぐ治るだろ。」
確かに、顔を2発殴られただけなのですぐ治る。
こないだのは全治3週間くらいかかったけど、今回はどのくらいかかるのだろうか。
相良「A、なんであんな無茶したんだよ。」
『...言わなきゃ駄目ですか？』
相良「あぁ。」
恥ずかしい理由なんだよなぁ...これが。
『...ツッパリから、まぁまぁ可愛いって言われて、何様だよってカチンと来ちゃって...。』
なんて理由でこんな怪我したんだ、と思ってるだろう。
絶対馬鹿にされる。と思って猛さんの方を見ると
案の定爆笑していた。
相良「それで喧嘩もできねぇのに無茶したのかよ。」
『わ、笑わないでくださいよ。』
猛さんはそんな私を見て、頬を冷やしてる氷を変えながら...
相良「...俺の女なんだから、心配しなくても、可愛いに決まってんだろ。」
一瞬にして顔が熱くなった。
相良「照れてんのか？」
そう言って意地悪に笑ってきた。
だけど...。
『猛さんだって顔真っ赤ですよ。』
相良「は、はぁ！？」
そう言って猛さんは自分の顔に手を当てた。
相良「あちぃ...。」
それに気付いて余計に顔を真っ赤にする猛さんを見て、思わず吹き出してしまった。
相良「A！笑ってんじゃねぇよ！」
そう言って私から顔を背けてしまった。
流石に酷すぎただろうか。
ただ、猛さんの持ってる氷嚢を頬に当てないと痛みが酷くなってくる。
そう思った私は、猛さんの近くにより、手を掴んで私の頬に当てた。
相良「なっ...な、なにやってんだよ。」
『あー...冷たくて気持ちいい...。』
そんな私を、猛さんはふっと笑って
相良「こんな冷たくて気持ちいい思いはこれで終わりだからな。もうそこ怪我してきたらデコピンだからな。」
と、念を押すように言ってきた。
『...分かってますよ、もう無茶はしないです、多分。』
相良「た、多分じゃなくて、本当にもう心配かけんじゃねぇぞ！？」
『心配してくれるんですか？』
こないだの仕返しだ。
猛さんを試してみる事にした。
相良「馬鹿、彼女が怪我して心配しねぇ彼氏がどこにいんだよ。」
そう言って猛さんは、また意地悪そうに笑った。
望んでいた答えが嬉しくて、顔が自然と緩んでしまった。
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みりん - 主人公が喧嘩出来るところ見てみたいです！ (2019年4月14日 21時) (
レス) id: f06c8b23ec (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 32話にきゅん死しました。一人でにやけてたら家族に気持ち悪いと言われました。でも気にしない！相良様がいるから！w (2018年12月31日 22時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - モカさん» ありがとうございます！続編もちゃんと出すので、モカさんも応援よろしくお願いします！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - もーめっちゃ面白いぃぃ！！これからも頑張って下さいね(^^) (2018年11月11日 0時) (レス) id: 9ae6381993 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 浅葱さん» 初コメありがとうございます！相良さんのライバルが人気ですね...。その線が深まってきたのでお楽しみに^^* (2018年11月10日 20時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火2016
| 作成日時：2018年11月4日 16時
