第１９話！ ページ21
私が期待していた13日の金曜日。
甘酸っぱい恋愛映画かと思ったら
「No！No！help！Help me！」
と言ってる女性を追い回す、ジェイソンの話でした。
『な、なんで、ホラーって言ってくれなかったんですか...？』
相良「え？
...反応が面白そうだったから。」
『そんな簡単な理由で私の寿命を縮ませないでください...。』
私が唯一苦手な映画のジャンル。
それはホラーだった。
アクションもそこまで得意ではないが、怖いのが一番嫌だ。
とりあえずなんか嫌な予感がするので、猛さんの腕に自分の腕を絡ませておく。
相良「ど、どうした、そんな蛇みたいに巻き付いたって別に離れねぇよ。」
『だ、だって、いつジェイソンが私を襲いに来るか分からないじゃないですか...。』
相良「大丈夫だ、これ映像だから。舞台じゃねぇからジェイソンは襲ってこねぇよ。」
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一方その頃、相良の頭の中では。
相良「やべぇやべぇやべぇ、Aちゃんが俺に半分抱きついてる...！？
ジェイソン様...。こんな乱暴で卑怯者の俺にこんな幸せをありがとう...。」
と、ジェイソン様にまでお礼をしていた。
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ジェイソンは今にもその女の人に襲い掛かりそうになっている。
そのチェンソー怖いからやめてー。
木でも切らない限り動かさないでー。
その瞬間、ジェイソンは女の人に襲いかかった。
『やぁっ！！』
そう言って、座席を乗りこえ目の前の猛さんに抱き着く。
もう恥ずかしさとか気まずさとかどうでもいい。
ただ、怖いのだ。
相良「...大丈夫か？」
『...。』
私はと言うと、固まっていた。
そんな私の背中を、猛さんは優しくさすってくれた。
なんでこの人はこんなに余裕があるのだろうか。
目の前ジェイソンだぞ。
相良「落ち着くまでこうしてろ。」
そして猛さんは子供をあやす様に、頭を撫でたり背中をさすったりしてくれた。
少し落ち着いたが、女性の声でどんな状況かなんとなく分かってしまう。
『うぅ...。』
今にも泣き出しそうだった。
というか涙目だった。
そんな私を見て、猛さんは私の背中に手を回し、抱き締めてくれた。
そのままでいたら、眠くなってしまった。
あ...このまま寝たら気持ちいい...。
「Nooooooo！！」
『ぎゃぁぁぁぁぁ！！猛さぁぁぁん！！』
一層、猛さんを抱きしめる力が強くなった。
寝るどころじゃなかった。
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みりん - 主人公が喧嘩出来るところ見てみたいです！ (2019年4月14日 21時) (
レス) id: f06c8b23ec (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 32話にきゅん死しました。一人でにやけてたら家族に気持ち悪いと言われました。でも気にしない！相良様がいるから！w (2018年12月31日 22時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - モカさん» ありがとうございます！続編もちゃんと出すので、モカさんも応援よろしくお願いします！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - もーめっちゃ面白いぃぃ！！これからも頑張って下さいね(^^) (2018年11月11日 0時) (レス) id: 9ae6381993 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 浅葱さん» 初コメありがとうございます！相良さんのライバルが人気ですね...。その線が深まってきたのでお楽しみに^^* (2018年11月10日 20時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火2016
| 作成日時：2018年11月4日 16時
