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episode 67 ページ23

木林さんが買ってくれたソフトクリームは、濃厚で凄く美味しかった。

中堂「旨いけど、風で吹っ飛びそうだな。」

『辞めてくださいよ!本当に吹っ飛んじゃうかもじゃないですか!』

牧場から別荘までは時間が掛かる為、オープンカーで急いで向かっている。

その風圧でソフトクリームの上の部分が吹っ飛びそうで怖い。

と言うか、この赤いオープンカーは木林さんが普段乗っている車だろうか。

なんだか凄くお洒落だな。風強いけど。

木林「Aさんって食べても食べても太りませんよね。」

『いや、こう見えて太ってるんです。体重が日に日に増してるんですよ。』

中堂「なに言ってるんだか。」

そう言って、中堂さんは私の頬を掴む。

『いひゃいれす。』

私も中堂さんの頬を掴む。

中堂「いひゃい。」

お互いの顔がおかしくて、笑ってしまう。

その空間が幸せで、旅が終わるのが嫌になる。


『わぁ、凄い!』

山奥にある別荘は、木のいい香りがしてとても広かった。

中堂「広いな。」

木林「一目見て借りた自慢の所です。」

『ここならキッチン広々と使えますね!』

すると中堂さんは私の方をバッと振り返り、

中堂「お前、飯作るのか?」

と目をキラキラさせて聞いてきた。

危うく笑いそうになってしまうが、

『はい、中堂さんの健康を気遣うお世話係ですからね。』

そう言うと、中堂さんはふっと笑顔になって

中堂「頼んだ、楽しみにしてる。」

と頭をポンポンと撫でてくる。

男の人にそんな事されるのが初めてで、顔が真っ赤になってしまった。


中堂「あ、じゃあ木林は外で食べてこいよ。」

木林「嫌ですよ、私もAさんのご飯食べたいです。」

すると中堂さんは、ポケットから10000円弱お金を出して

中堂「これで何か食ってこい。釣は好きにしろ。」

と耳許で言う。

木林さんはすぐに態度を変えて、ルンルンで外に出ていった。

中堂「これでAの飯が食えるのは俺だけだ。」

と楽しそうに笑う。

その顔が魅力的に見えてしまって、またドキドキしてしまう。

やっぱり好きだなぁ。と実感する自分が恥ずかしくて仕方なかった。

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設定タグ:アンナチュラル , 中堂系   
作品ジャンル:恋愛
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花火2016(プロフ) - ユメさん» 分かりました!ついでにルンルンな木林さんも書いておきますね(笑) (2018年5月4日 13時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - 花火2016さん» そのイジリに是非とも木林さんもいれてください!!(笑)きっと彼なら冷静なツッコミが炸裂しそうなので引っ掻き回してくれるのを期待してますね( *^艸^) (2018年5月4日 13時) (レス) id: 798b127b08 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ユメさん» 了解しました(笑)めっちゃラボメンバーにいじられる中堂さんを書きますね(笑) (2018年5月4日 13時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - 花火2016さん» 個人的には花火さんが言うように木林さんと中堂先生の漫才みたいなやり取りとツンデレ中堂先生を特盛でみたいですね(*´∀`*)あとはUDIラボメンバーにからかわれる中堂先生を激しく希望します(笑) (2018年5月4日 13時) (レス) id: 798b127b08 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ユメさん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しいですね(笑)楽しみに待っていてください!頑張ります! (2018年5月4日 12時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作成日時:2018年4月3日 3時

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