1話 ページ3
＿チリンチリン＿
鈴のなる音が聞こえ扉が開く
榎本「いらっしゃいませ！＿＿あ、Aちゃん！」
『やぁ梓さん、来たよ』
榎本「やっと来てくれた！ほらカウンター空いてるから座って座って！」
『ふふ…じゃあ遠慮なく座らせてもらおうかな』
カタ、と椅子を引きカウンター席に座れば榎本はAの隣に座った
客はちょうど居ないため、休憩だと称し早速長い髪を弄り始めた
榎本「Aちゃんの髪一度弄ってみたかったんだよね！」
Aちゃん、大学ではいつも女子に囲まれてるし…と口を尖らせて言う
『ごめんね？やっぱ可愛い子のお話は逃せないものだからね』
代わりに今度から沢山ポアロに来るよと言えば一気に機嫌が良くなった榎本、ちょろい
暫くしてやけに細かい編み込みが完成したところで再度扉が開いた
安室「ただいま戻りました〜って…もしかしてお友達ですか？」
榎本「はい！大学のカッコイイ後輩です！」
カッコイイとは光栄だ、と思いつつ席を立ち男性の前に立ち手を差し出す
『私は久戸瀬A、梓さんの後輩です。因みに女性なので勘違いはなさらないように』
安室「僕は安室透です、ここのアルバイトをしています。よろしくお願いいたしますね」
『こちらこそよろしくお願いします、安室さん』
握られた手を口元に持っていきキスを落とせばドサリと安室が持っていた荷物が落ちた
安室「へ、え…手の甲にき、キス…？」
『おや、ダメでしたか？』
安室「……いえ、初めてされたものなのでビックリしただけです」
顔を真っ赤にしながら落とした荷物を拾った安室はそそくさと厨房へと言ってしまった
それを呆然と見ていたAは肩を叩かれ榎本には呆れた顔を向けられた
(〜〜〜ｯｯｯ！！！なんなんだあの人！カッコよすぎる……だ、ダメだ、こんなことで照れてたら公安は務まらな…あ〜〜！！！！)
(Aちゃん、ダメって言ったじゃない。誰彼構わずそんなことしたらダメって)
(えぇ…これしたらいとこは喜ぶのに…)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るんば(プロフ) - 初コメ失礼致します！薬屋のひとりごと面白いですよね！主ちゃんの性格めっちゃ好きですw (8月11日 21時) (
レス) @page5 id: fa1da09a28 (このIDを非表示/違反報告)
keikei(プロフ) - 初コメ失礼します！もう好きです！あと薬屋のひとりごと知ってます！面白いですよね！ (8月3日 21時) (レス) id: 1656e11f49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒谷桃里 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8734ef32593/
作成日時：2023年7月30日 2時
