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10話 ページ13

と言ってもそんなに長々と話すことは無いよ?
え、それでも良いって?あはは!研二くんったら急かしすぎだよ全く


クスクスと笑いお酒をひとくち飲む






『そうだねぇ…出会いは数年前、ほら私が珍しく迷子になってた時があるだろう?』


松田「あったな、あん時は肝が冷えた」


『ふ、それはすまないね。スマホの充電も切れてしまってどうしようもないからなんとなくビルに入って屋上で星空を眺めてたんだ』





まぁ星なんて見えなかったけどね、イマジナリーだよ

何も考えずただ眺めてたらカン、カン、駆け上がる音が聞こえてきてフードを被った男、基諸伏さんと長い髪の男が上がってきたんだ


彼らは私がいるのに大層驚いていてね、私ももちろん驚いた。だって人が通らないところだよ?そんなの驚くに決まってるよ





『戸惑っていれば逃げろ、なんて切羽詰まった顔で言われるし本当に意味がわからなかったさ。ただ分かったのはただならぬ状況だったってことだけ』





彼が今危ない状況に陥っている最中だって事は分かったからとりあえず高校で渡されたセットを渡して後は何となく化粧もした

え、意味が分からない?うーん、まぁ頑張って理解してくれたまえ





『男は彼の味方だって事は何となく理解したからこそ目の前で見た目を変えさせたんだよ。最後に彼のパーカーを無理やり奪い取って私が着て髭を描く、そうしたら彼になる』






入れ替わりが完成したその直後また駆け上がる音が聞こえたから急いで鞄から銃を取り出し自分の胸に押し当て撃った__






萩原「ちょっと待って!!撃ったってなに!?!?研二くん聞いてない!!」


『言ってないからね、あの日高校文化祭だったから劇で作ったペイント弾の入った銃で死んだフリしただけさ』






"バーボン"と呼ばれた人は私…いや彼が本当に亡くなったものだと思っていたらしく凄く揺さぶられた、酔うかと思ったよ

え、顔?死んだフリしてたから見てないんだよね






『……ま、これ以上話すと酔いが回ってちゃんと話せなくなりそうだしなんやかんやで今再開、これでいいかい?』


萩原「え!?1番気になるところなんだけど!!」


『あっはっは!そこは自由に想像してくれるといいよ』






ケラケラと笑いながらおつまみを口に運ぶ。あこれ美味しい





伊達「最後が聞けない物語は初めてだな、諸伏話してくれねぇか?」


諸伏「あはは…そこはあんまり詳しく言いたくないから黙秘で…」


『そういう事』

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るんば(プロフ) - 初コメ失礼致します!薬屋のひとりごと面白いですよね!主ちゃんの性格めっちゃ好きですw (8月11日 21時) (レス) @page5 id: fa1da09a28 (このIDを非表示/違反報告)
keikei(プロフ) - 初コメ失礼します!もう好きです!あと薬屋のひとりごと知ってます!面白いですよね! (8月3日 21時) (レス) id: 1656e11f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒谷桃里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8734ef32593/  
作成日時:2023年7月30日 2時

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