純粋なにっかり青江！？！？

ひっそり青江 ページ16

調子もすっかり戻った僕は今日も今日とて出陣している






『どこかで見た動きだね』






そう言葉を吐き時間遡行軍を斬る


斬られた短刀は砂になって消えるのを確認し本体をひと振りして鞘にしまう






『ふぅ…』





ココ最近は出陣続きで思わずため息が出る

いや、原因はわかっているのだけれどね？やっぱり疲れるものは疲れるもので…






『切国くん、抱きしめてくれ』





現在この本丸の初期刀様に抱っこを要求しているところである





「ほらいいぞ、来い」





ドーンと構える切国くんに僕は走って飛びかかる


僕が顕現した頃はまだ極めていなくてぎゅーさせてくれなんて言えばすぐに拒否してきたのに極めた瞬間これだ

まぁでもこの切国くんも前よりは明るくて好きだけれどね






『いて、いてて、切国くん！？力加減考えてくれないかい！？！？』





いくら刀剣男士と言えど脇差と打刀(極)練度の差がありすぎる

背中を叩けば、はっとした様子で離してくれた






「す、すまない。本科にやる感覚で…」


『長義くんにもしているんだね…』






嫌がってそう…いや存外満更でもない気がする


主から聞いたが他の本丸では切国くんと長義くんはあまり仲が良くないらしくよく喧嘩しているらしい

その反対に僕の本丸の二振りは喧嘩はたまにするが普通に仲が良くよく二振りで話しているところを見掛ける
まぁ僕を見つけるとすぐに間に入れようとするけれどね…





「そういえば秋桜、今日も誉とっていたな」


『え？あぁ確かに最近は新刃も増えてきたし僕はその子たちと出陣することが多いからね』






石田正宗や京極正宗や抜丸

他にも新しい刀剣男士はいるけど主が手に入れれなくて泣いていた





「それでも凄いな、ほらご褒美に和菓子だ」


『わーい！ってこれ鶯丸さんから貰ったものだろう？』


「バレてしまったか、鶯丸から貰うものは俺の好みとは少し違うからな。食べてくれると有難い」


『全く…しょうがないから僕が貰ってあげるよ』





貰った饅頭の個装をとり口に入れる


ん、これ美味しい…！！






「美味しそうに食べてて俺も嬉しくなる」


『…？まぁ嬉しくなるならいいけれど…』






…………あれ？？？よくよく考えると僕餌付けされていないかい？

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