【ツイステ】いこうよ、おんぼろ寮(仮)

60.美少女じゃん(真顔) ページ10

とりあえず、問題は「今」だ



なんでここに私は連れてこられたんですか？

…って言うかジャックのこと呼んでたとかでこのひと談話室にいたんじゃ




(…あれ？)



レオナサンが、呼んでるって


言ってた？



(あ、これこの人もグルじゃーん)


なんなら差し向けた本人なのでは
やっと自分がここに来たことが偶然の流れでなく仕組まれていた必然だと言うことに気づいた

時すでに遅く一番の縄張りにまんまと放り込まれてるこの状況

希望を捨てないことは大切だよね



(かっっっっえりてｯｯーーーーーー)


思うだけ自由だろ
なんなら声に出して叫びたいんだけど

装備・運動着ってどこの世界の雑魚キャラ？
チュートリアルで出てこる初期雑魚でももうちょい殺傷能力高いの持ってんだろ

あとメガネもそうだけどなんで今日に限って馬鞭持ってねぇの？？？

使いたくないとか言ったけどないよりは幾分かマシだったよ



…いやまずメガネあったら入り口に寮長なりキングスカラーなり書いてあったの見えたんじゃね？



…




ぁぁああああああああ゛あ゛あ゛！！！！あああ！！！




(あー、スッキリした)



どうにかなっちゃう一歩手前だったわよ、危ない危ない






ﾄﾝｯ




レオナ「おい、人の話聞いてんのかテメェ」



『……え』



葛藤していると影に包まれ視界が少し暗くなった

顔を上げるとそこには褐色の肌と深緑の瞳、そこに丸くなった自分の目が映っている
顔の横に腕があったので壁に追い詰められてることに気づいたのは少し経ってからだ
分けてあるサイドの髪が私の頰にあたるくらいの至近距離
長い睫毛、高い鼻、薄い唇
パーツの全てが正位置という正位置に並べられている
そして汚れどころか肌荒れ・シミひとつない異性を疑う綺麗な素肌

否応無しに香水のようないい匂いがして、私は思わず自分の口元を抑えた




『………







いや、あの









信じられないくらい顔の造形が良くて普通に戸惑うんですが』






レオナ「……あ？」




ヲタクは本人を前にして自分の安否よりも衝動的にゴリゴリの欲に走った結果、

なんの使命感に駆られたのであろう

どう考えても命が惜しくない愚者の所業だ

ゲーム画面に言葉を投げかけるテンションで思ったままの感想をそのまま述べたのである

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