68.悩みはしてなかった ページ18
『…』
スプーンを動かしながらぼーッとこんなことを考えていた
何をかって？
いや、今日本当に何であそこにおびき出されたんだろう、って
わざわざあんな大掛かりにやって結局言いたいことアレだけなら
すげぇなここって、学校のすれ違いでも出来そうなことがいちいち壮大に行われてしまうのか
そして全く悪びれないんだろうな
恐ろしくがタチ悪いなぁ…
もう一日終えた気分なんだけどまだお昼っていう事実がもっと怖い
(…気をつけよ)
今後の関わり方を
なんか考慮しないと身が持たない気がする
ユウ「Aさん、Aさん」
『…んぁ？』
ユウ「だ、大丈夫ですか？ぼーっとしてますけど…」
『やー、考え事してた。大丈夫大丈夫
…こっちは大丈夫か怪しいけど』
間に座ってるおチビさんはスプーンを握りながら目がとろんと下がってきている
器を見るとほとんど食べ終わってるから
どうやらお腹が満たされて睡魔と戦っているようだ
ユウ「ありゃ、起きてー」
『本格的におねむだなこりゃ』
んー、と返事は辛うじて帰ってくるけど
頑張りが続くのも時間の問題っぽい
ユウ「…あの、Aさん。チェカくんと一緒にお留守番お願いしてもいいですか？」
そう言うと彼は立ち上がり外へ出るのか準備を始める
『？、ユウくんどこに？』
ユウ「流石に誰も知らないとまずいと思うんで、俺とりあえずレオナ先輩に伝えてきます」
『あ、なら私も…』
ユウ「さっき行かないって言ったのAさんでしょ」
『……返す言葉もありません』
ユウ「...ふふ、冗談ですよ。Aさんは休んでてください、行くだけだからすぐ帰ってきますから」
『…ご足労おかけします』
ユウ「はいはい。じゃあお願いしますね
行くぞグリム」
グリム「…た、助けるんだ、ゾ…」
グリムはいつの間にかチェカくんが腕にすっかり納めていた
なんなら使い方は抱き枕のそれだ
どう見ても締りかけて顔がだいぶ歪んでいる
それでも無理やり抜け出さないのは子供相手だからなのか
『…偉いなお前』
グリム「感心してる場合じゃないんだゾ！！」
ユウ「…えっ、と。俺、一人で行ってきます」
グリム「ぶなっ！！？」
『いってらっしゃ〜い』
グリム「ゆ、ユウぅ…」
『…まぁ、そう言う時もあるって』
相棒(飼い主)に置いてかれたのがショックだったのか泣いたので
当たり障りない言葉をかけておいた
(...ユウくんも普通に置いてったな)
大分即決だったと思う
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kaname(プロフ) - ニヤニヤと一気読みさせて戴きました！次の章もニヤニヤと読ませていただきます…！素敵な小説ありがとうございます！ (2020年10月7日 3時) (
レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - エリスさん» そ、ソーシャルディスタンス(´・ω・｀)！ (2020年6月21日 22時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
エリス - 密です！！ (2020年6月21日 8時) (レス) id: 2d69278f88 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - そやさん» とびだせでは新展開書いていきたいと思います^^更新頑張ります！これからも見て頂けたら嬉しいです！ (2020年5月15日 11時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます!!需要と供給ができますように...m(*_ _)m (2020年5月15日 11時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年5月7日 2時
