299.アナタは優しいツノ太郎 ページ49
温かいカップを両手に、門に体を預けた
彼もまた同様に門に寄りかかるとホットミルクを一口飲んでこちらを見て来た
私も横目で様子を伺っていたのだがアチラは隠す素振りも見せず私を凝視しているので思わずギョッとする
翡翠色の瞳は湧き水のように澄んでいて、まるで磨き上げた宝石がはめ込まれているようだと思った
マレウス「どんな娘かと思っていたが、想像していたより幼いな」
『…ドウモ』
マレウス「そう畏る事はない、…いや、僕が恐ろしいのか？」
『…まぁ、なんと言いますか、こう。圧迫感がすごいなぁ、とは』
マレウス「…くくっ」
『……ん？』
さて何のツボに入ったのだろうか、
口元を抑えて愉快と言わんばかりの声をもらした
マレウス「いや、素直な子だな。どうりで周囲を惹きつけるワケだ」
『？、それはどう言う…？』
マレウス「この僕を恐れもせずにもてなすなんて、余程の怖い者知らずだな
…あぁ、アレもそうだが、
名を呼んだと言うことは、お前は僕を知っているな？」
『…えっと、知らない人も珍しいとは思いますけど』
マレウス「確かに稀ではあるが、現にお前の同居人は僕を未だに何者かは知らないぞ
いや、なに、
お前は僕を知っているのに、アレが知らないとは随分とおかしな話があるものだと思ってな」
『……』
……おっとぉ…？
少し声が低くなり、口元は笑っているが目を細めて眼光が鋭くなる
要は笑っていない
空気は一瞬にして凍てついて、上着を借りたと言うのに悪寒が走った
(…墓穴をどこで掘った？)
言われてから自分の思慮が浅かったと心で頭を抱えた、いまゴロゴロとやかましく転がっている
前世でツノ太郎はセンスねぇな、と廃墟マニアってなんだよとリアルで突っ込んだのと、
印象はもちろん見目麗しいビジュアル
いや、いやでも覚えんだろマレウス・ドラコニア
そりゃ普通に呼ぶわマレウス・ドラコニア
『…えっと、マレウスさんは、ユウくんに素性を知られたくないんですよね？』
マレウス「まぁ、そうだな。僕はアレを気に入っているし、本来の姿を知られるのは不本意だ」
『…
じゃあ、言いませんよ。私』
マレウス「！」
『え？嫌なんですよね？』
マレウス「理由を聞かないのか？」
『…はぁ、そんなに気にならないですし
お友達ならそれでいいんじゃないですか、アナタがどこの誰であっても
ユウくんが友達って言ったアナタのお願いなら、私はなんにもしません』
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ひめ(プロフ) - ア〜ツイステの最推しがユウくんになってまう…アッこのユウくんはあくまで二次創作だﾋｪ…って情緒が死んでますなんて罪な小説、、、 (2022年12月9日 0時) (
レス) @page17 id: 66ec0b2577 (このIDを非表示/違反報告)
おうお - はじめまして、、！以前から拝見させてもらっています。とっても好きな小説です！少し気になる事があるのですが、これはジェイド落ちですか？もし書いてあったらすみません、、 (2021年10月12日 13時) (レス) @page32 id: 7273c0d811 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - こんにちは、！ツイステトリップの解釈が一致しすぎてて最高に分かりみが深い作品です…！人間関係の築き方とかが流石に独特でめちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしてます(^^) (2020年8月2日 16時) (レス) id: 01d823492e (このIDを非表示/違反報告)
。 - kiwaさん» わああああ嬉しいです…！！こちらこそ、どうか末永くよろしくお願いします！(プロポーズか？)これからも素敵な作品が読めるのを楽しみに待ってます(*´ω｀*) (2020年7月21日 8時) (レス) id: 496c317554 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます(●´▽`●)私なんかなんて仰らないでください！私自身私なんかの作品をこんなに応援してくださってと嬉しい気持ちでいっぱいです！言葉にしてくださって感謝しかありません！これからもよろしくお願いします^^ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年6月10日 0時
