【ツイステ】はたらけ、おんぼろ寮(仮)

291.問答無用でそれはオメーだ。 ページ41

自分自身の経験談になれば話は別なので言葉をつぐんだ



フロイド「ね〜、どうなの？」


『あんまりー…、と言うか、そういうの疎いもので』


乙ゲーで培ったはずの嗅覚もここにきてから役に立たないので恋愛面でも回避場面でも全くと言うくらい活用できないないので経験とは実体験で初めて力になるんだと知ったのは最近

恋愛面に疎いと言うのは本当である

「好奇心」が優っているのが原因だ
天秤にかけた時優先順位は好奇心が上回るので自分が気になった方に興味を向ける
その取捨選択はもちろん自分なので、恋愛よりはーと自分が向いた方に気ままにいく結果さほど興味がなくなった

なのでそれは変わらずその手の話をするのも不得手である

フロイド「じゃあねぇの？」

『まぁ、はい』

フロイド「じゃあオレと同じだねぇ。ねぇ、ウレシ？」

『…あはは、そっスね』


気づけばいつの間にか謎の仲間意識を向けられているのだがどうしてか

…素直な人だなぁ。

思ったままを口にして、含みのない言動
危うさを感じはするけれど普段の行動を振り返ると分かる気もする


『...


おー、良い天気』


昼間ではあるが電気もつけていないのに随分と部屋が明るい
パーテーションを閉じると、窓から陽の光が差し込んできた
ガラス越しに見える干しておいたシーツはすっかり乾いて風になびいている

風を通そうと窓をあけると暖かい風が頰の上を滑った
こんなに晴れて過ごしやすい日に中にいるのは勿体ない気がする


いやまずこの人を元の姿に戻さないことにはここから離れることもできないんだけどな




フロイド「外行きたいのぉ？」




『あー…お天気だから勿体ないなぁって、

でも大丈夫ですよ、フロイドさん置いていっちゃいますし』



フロイド「ナンデ？」

『なんでー、って、まず戻らないとダメでしょ』


フロイド「オレ一言も戻れないなんて言ってねぇよ？」



『…

…ん？』



いつの間に片手にはドドメ色のポーションが入った小瓶が握られている
なんですかそれは、どこから出したんですか
つーか色えげつねぇな、藻みたいな色してるんだが


まさかこれが「変身薬」とか言わねぇよな。


『…

え、ナンデ？』

フロイド「クマノミちゃん一人でバタバタ暴れてんのめっちゃおもしれぇんだもん♡」

『さっさと戻って貰っていいですか？』

フロイド「あ、イイんだぁ？

オレ今服なーんも来てねぇのに、



えっち♡』



『……え？


…


え、えっちじゃないです(?)』

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