280.悩むことは悩んでた ページ30
その後じっと目を凝らし、指の腹で髪の表面を撫でている
ジェイド「大方、何かに利用されるとでも危惧したのでしょうが」
(わぁい、お見通しだぁ)
声音は優しいものだが、髪を捉える目は全くわかっていない
いや、と言うか顔も笑ってなくねぇかな
怒って、いらっしゃる？
ジェイド「フフ、貴方でも少しは警戒心と言うものを覚えたんですね」
『…え？』
ジェイド「以前はもっと僕に心を許してくれたのに、少し寂しいです」
『……ジェイドさんが、
心の準備しとけって言うから、一応してるんですけど』
ジェイド「…え？」
『意識しろって言ったりするなって言ったり、
…私器用じゃないんで、あんまり遊ばないでくださいよ』
言いたくはなかったので顔を逸らしたまま、少し怖くもあったが私は絞り出すような声でそう言った
最初の時は警戒するなと言われ、それもお気に召さず再び異性として意識しろと言われ
それなりに振り回されてる
向けられた名前の知らない感情に、どうしたらいいのかなんて柄にもなく頭を抱えて
自分がどうしたいのかなんて答えが出たところで意味もないのに考えて
私の気持ちなど丸無視、一方通行で自分勝手な感情を向けるだけ
相手の感情などユニーク魔法を使えばすぐわかるはずなのに
私が自分の言動ひとつに戸惑い、恥ずかしくなり、緊張してしまうことなど考えもしないのだ
天然なのか鈍いのか、それとも分かっててやってるのか
(…だとしたら、相当タチが悪い)
なんにせよ勢いに任せて自分も恥ずかしいことを口走った
それを理解した途端、顔にたっぷり熱が集まるのがわかった
咄嗟に顔を手で覆いぎゅっと唇を噛む
『…それに理由なんて聞かなくても自分の魔法使えばわかるでしょ、変な意地悪しないでください』
ジェイド「…いいえ、
わかりませんよ」
『……いや、そんな嘘つかなくても』
ジェイド「以前、ご自分のユニーク魔法について僕に教えてくれましたね」
『？、そう、ですね
…ジェイド、さん？』
髪に触れた手が腰に伸びると、片手で私を引き寄せて肩に額を落とした
突然の弱々しいその姿にそれ以上は何も言えず、私も熱が引くまで何も口にしたくはないと沈黙を挟んだ
ジェイド「僕の魔法についても聞いてください
僕のユニーク魔法「
つまり、
一度かけた相手には二度と使うことのできない魔法なんです」
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ひめ(プロフ) - ア〜ツイステの最推しがユウくんになってまう…アッこのユウくんはあくまで二次創作だﾋｪ…って情緒が死んでますなんて罪な小説、、、 (2022年12月9日 0時) (
レス) @page17 id: 66ec0b2577 (このIDを非表示/違反報告)
おうお - はじめまして、、！以前から拝見させてもらっています。とっても好きな小説です！少し気になる事があるのですが、これはジェイド落ちですか？もし書いてあったらすみません、、 (2021年10月12日 13時) (レス) @page32 id: 7273c0d811 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - こんにちは、！ツイステトリップの解釈が一致しすぎてて最高に分かりみが深い作品です…！人間関係の築き方とかが流石に独特でめちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしてます(^^) (2020年8月2日 16時) (レス) id: 01d823492e (このIDを非表示/違反報告)
。 - kiwaさん» わああああ嬉しいです…！！こちらこそ、どうか末永くよろしくお願いします！(プロポーズか？)これからも素敵な作品が読めるのを楽しみに待ってます(*´ω｀*) (2020年7月21日 8時) (レス) id: 496c317554 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます(●´▽`●)私なんかなんて仰らないでください！私自身私なんかの作品をこんなに応援してくださってと嬉しい気持ちでいっぱいです！言葉にしてくださって感謝しかありません！これからもよろしくお願いします^^ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年6月10日 0時
