270.狂気的ピンヒール ページ20
一体なんだ、揃いも揃ってのその顔
ヴィルさんに「この薄汚い靴はなに」と有無を言わさず没収をくらい、仕方なしに裸足でソファに収まっていた
入ってくるなりドアの前で目を丸くするウツボブラザーズ
それは美しいものを目にしたと言う好ましい反応では全くなく、
幽霊か何か不確かなものを映したような妙に疑り深い目つきをしている
なんだその顔は、幼気な少女が化け物でも見えてんのかアンタらの目には
フロイド「ビックリした
クマノミちゃんって可愛かったんだねぇ」
「……え、
…と、ありがとう、ございます…？」
予想外の感想を述べたのはフロイドさんの方だった
今度は自分が驚きを返され数秒固まり、お礼はとりあえず述べておく
彼は陽気な足取りで此方にくると、体重をそのまま落とすように勢いよく私の横に座った
ドサっと大きな音と共にソファが揺れ私自身も上半身がぐらつく
…フロイドさんに、言われた
彼の可愛いがどれほどのベクトルかは知らないが、ドア前で立っている方のリーチさんが先に口を開くと思っていた
自意識過剰と言われればそれまでだけど、普段あんな流暢に言葉を並べるのに今日はまた調子でも悪いのだろうか
(…変なの)
いや、別に言われたところで
(何だけども……？)
するとジェイドさんは私の前に立ち、紙袋から白い紙箱を取り出した
『あの、何ですか。この箱』
ジェイド「これを、貴方に」
おもむろに差し出されたので受け取ればいいのだろうかと膝の上に置き
再び顔を見上げると何やら二人揃って待っている
隙間を覗くように箱の蓋を両手で持ち上げた
『……
…おぉ…』
中には真っ白なハイヒール
ヒールの部分が布地でなく金属でできていて、トップラインにはふんわりと同色のリボンが結ばれている
上品であるがシンプルでこのドレスの足元にあっても何らおかしくはない
デザインは文句のつけようがないが、形状にだけ物を言わせてほしい
『…
えげつないくらいに鋭いっスね、このヒール』
一種の凶器だろ、これ。
馬力で人体踏んだら貫通するのではなかろうか。
しっかり踵からつけられているし金属だけあって余程のことがない限り折れる心配はないだろうが、
自分の親指と人差し指でL字を作り、その指先を結んだほどの長さのヒール
そして下に向かうにつれて細くなり床に接するであろう面積は指の腹ほどもない
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ひめ(プロフ) - ア〜ツイステの最推しがユウくんになってまう…アッこのユウくんはあくまで二次創作だﾋｪ…って情緒が死んでますなんて罪な小説、、、 (2022年12月9日 0時) (
レス) @page17 id: 66ec0b2577 (このIDを非表示/違反報告)
おうお - はじめまして、、！以前から拝見させてもらっています。とっても好きな小説です！少し気になる事があるのですが、これはジェイド落ちですか？もし書いてあったらすみません、、 (2021年10月12日 13時) (レス) @page32 id: 7273c0d811 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - こんにちは、！ツイステトリップの解釈が一致しすぎてて最高に分かりみが深い作品です…！人間関係の築き方とかが流石に独特でめちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしてます(^^) (2020年8月2日 16時) (レス) id: 01d823492e (このIDを非表示/違反報告)
。 - kiwaさん» わああああ嬉しいです…！！こちらこそ、どうか末永くよろしくお願いします！(プロポーズか？)これからも素敵な作品が読めるのを楽しみに待ってます(*´ω｀*) (2020年7月21日 8時) (レス) id: 496c317554 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます(●´▽`●)私なんかなんて仰らないでください！私自身私なんかの作品をこんなに応援してくださってと嬉しい気持ちでいっぱいです！言葉にしてくださって感謝しかありません！これからもよろしくお願いします^^ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年6月10日 0時
