【ツイステ】おいでよ、おんぼろ寮(仮)

44.共犯者 ページ44

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ジャック「これ、忘れるなよ」


『うん？』


彼の片手にあった紙は私の希望表だった
うっかりしていた、どうやらさっきテーブルに置きっぱにしたらしい

『おー、助かった。ありがとジャック』

ジャック「…お前さっきのこと忘れてんのか？」

『いや、覚えてます。マジですみませんでした』

ジャック「気持ちはわからなくねぇが、一人の時は絶対に恨みを買うような真似はすんな」

『…ごめんなさい』

ジャック「…ったく」

『…あれ、ジャック食堂からここ来たの？』

ジャック「？、あぁ」

『…よく私のいるとこ分かったねぇ』


走ってここに来てからそう経ってない
まぁまぁ食堂から遠くに来たつもりだったが彼は歩いてここに真っ直ぐ来た
という感じで特に息が上がってるようにも疲れた素振りもない

まるで、

私の通ったところをそのまま通ってきたようだ


ジャック「まぁ、獣人属だからな」

『へぇ、すごいねぇ』


そういうもんなのか

彼らの五感の鋭さはどれほどまでか知らないがこう実際に目の当たりにすると常人のように思う

けど口ぶりからして大したことではないらしい


(スペック高いなぁ、獣人属)


ジャック「それよりお前、次の授業は？
俺はもう行くぞ」





『…ねぇ、ジャック




私と一緒にサボりません？午後の授業』

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