【ツイステ】おいでよ、おんぼろ寮(仮)

16.先生、虐めが起きてます ページ16

翌日ー


とりあえずこの寮の「調理権」を手に入れたわけである

あの後はとりあえずショップに足を運び最低限数日は過ごせる食料を買ったので
翌日の朝は普通のご飯にありつけた

そして結局本は全部読めなかったので今はメガネをしながら
片手に本、片手にユウくんの制服の裾を掴んで登校している最中である
最初は両手に持っていたが寮を出てすぐの階段で踏み外したのを見かねて
優しいユウくんが「掴まってください」と差し出してくれたのだ

正直イベント的には盛り上がる場面なんだろう
それはわかってる

だが今はクルーウェル先生の顔がチラついてそれどころではねぇ


ユウ「Aさんは勉強好きですか？」

『…どうかなぁ、今は先生が怖くてどうにかなってる感じがする』

ユウ「あはは、それは何か気持ちわかります」

グリム「お前この腰につけてる棒何なんだぞゾ？」

『調教具』

そして頭にはグリムがのっている
最初はなんだか小馬鹿にされていたけど、ご飯が気に入ったのか懐かれた
ユウくんの胃袋を掴む気だったのだがこの猫ちゃんのもついでに掴んでしまったようだ


ユウ「今日は一緒にお昼食べましょうね！」

『！、食べたい！」


そう、今日は初の大食堂なのである

普通に夢があるじゃないか、バイキング形式の学食
今日もどうせ掃除なので私はこの天使との素敵なランチタイムを夢見て頑張る所存であります


ユウ「そう言えばAさん今どこ読んでるんです？」

『今は…植物育成における促進魔法…とか言う』

魔法の徹底基礎本だけは昨日のうちに読み終えた
おかげで眠いったらありゃしない、顔はむくむし瞼を開けるのも重ったるい


ユウ「へ？」

『ん？』

ユウ「…俺それやってないです」

『…なんて？』

ユウ「それ多分ですけど。…二年生で習う実習授業の範囲じゃないかなぁ…」


『…


え゛？』





ー



『先生、付かぬ事をお聞きするんですが

これ一年生で習わないって本当ですか』


クルーウェル「良くわかったな。賢いじゃないか、仔犬」


『』

ついでに何だそのだらしのない顔は、と睡眠不足に指摘を受けて顔をしかめてブスがより悪化したのは言うまでもない

初めてハイヒールにノコギリを入れてみたいと思った





ー

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