【ツイステ】でかけよ、オンボロ寮(仮)

216.子猫の次は成猫 ページ16

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チェカ「…んぅ」

『眠い？』

チェカ「んーんっ」


一時間ほど経っただろうかソファの上で向かい合いながらチェスをしたり、
彼から話を聞いたりとしていたのだが、しばらくすると舟を漕ぎ始めた
尋ねると咄嗟に首を横に振るが、それでもまぶたは重そうだ


『少しお休みしよっか』

チェカ「だいじょうぶっ、僕まだ眠くないもん！」

『はーい、ここ硬いから向こう行こっかぁ』

チェカ「んー…！」


抱きかかえると肩に頭がもたれかかってきた
体もすごくポカポカしていてこれは完全におねむだ
ベッドに運んだら即おやすみなやつ
思わず頭に頰をすり寄せるがふわふわにポカポカとこれは少し離れがたい気持ちになる


(…さーて、静かだとは思っていたが)


さすが3秒で寝る男、甥っ子そっちのけで優雅に就寝されている
…私もそこまで神経質ではないが、
それなりに賑やかにしたのによくもまぁ爆睡できるなこの人

『…よい、しょと』


その横に並べる様にゆっくりと寝かしつける
離れようとしたが袖口をぎゅっと握られてしまいとろんとした目と目が合う

チェカ「…おねぇたんも寝よぉ」

『お姉さんはこの服だから寝ないよぉ、ほら、いい子いいこ』

チェカ「おうた、おうた歌ってぇ」

『…またかぁ』

チェカ「んー！」

『…ちょっとだけね』


これは聞かないと意地でも寝てくれなさそうだ
あとちょっとグルルって喉鳴らされるとちょっと怖いんだぞ


(…どうか、この隣の人が起きませんように)



私はベッドの横に膝を落とし、ポンポンと一定に胸のあたりをゆっくり撫でた




『…Tell her to make me a cambric shirt ♪』







ーお姉ちゃん、またそれ歌ってるの？ー






(…)






ー髪伸ばすの？…まぁ、似合うんじゃねー






(なんだか、忘れっぽいなぁ)




『Where water never spring …♪…


…はは、今日は早いなぁ』



相当眠かったみたいだ
スヤスヤと寝息を立てて、袖を掴んでいた手も解けている




(可愛いなぁ、…おぉ、相変わらずのもちもちほっぺ)




レオナ「おい」


『うっ……わ。…驚かせないでくださいよ』


思わず大きな声が出そうになった
可愛い寝顔に気を取られ、全く視線に気がつかなかったのだがいつの間にか頬杖をついてこちらを見ている

いや、爆睡どころか寝起きの顔ですらないのはなぜだ

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