155.夕焼けテイクケア ページ5
目を開けると、そこは中庭ではなくどこかの部屋だった
私はベッドに横たわっていて、ひんやりと何かが額に気持ちがいい
数回瞬きをすると横にはジェイドさんの姿があって、額にあるのは彼の手だとすぐに分かった
(...あぁ、ここ保健室か)
窓から差すオレンジの光が部屋の中を鮮やかに染め上げている
光が差し込んだ彼の左目はキラキラとしてとても綺麗だと思った
『…ラウンジのお仕事はいいんですか？』
ジェイド「はい。ご心配なさらず」
『…どのくらい寝てました？』
ジェイド「小一時間ほどでしょうか、気分はどうですか？」
『大分良くなりましたよ。ジェイドさんって体温低いんですね、初めて知りました』
そう言って上体を起こそうとすると、まだ横になっていてくださいと止められた
まだ体が重いので言うことを聞いて素直に再び枕に頭を下ろした
汗を随分とかいたのかシャツが体にべったり張り付いているのが分かった
彼は私の前髪を横に流して、指の腹でゆっくりと額を撫でる
表情はいつもと変わらないがなんだか口数がいつもより少ない気がした
『ごめんなさい、する気になりました？』
ジェイド「…えぇ、そうですね。条件以上の働きをして頂きましたから」
『あ、やっぱり効いてました？』
ジェイド「はい、貴方に危害を加えた覚えはあるとご自分から先生方に弁明されていましたよ」
やったぁ、と私は掛布団から手を出してわざとらしくピースなどして見せたのだが
ジェイドさんの目つきは真剣なものに変わっていた
もう寝て起きたら怒りなど等に引いてもう掘り返すのもやめようと思っていたのだがなぜかこちらが圧をかけられている
どう言うことですか。
ジェイド「やはり、アレは貴方のユニーク魔法ですね？」
『いや、まぁ、魔法ではありますけど。…んー、うん。
ジェイドさんには使う機会ないと思うから教えてあげますね』
昨日、クルーウェル先生に尋ねて半日かけて教わった
聴覚作用の魔法は私のような経験度の低い人間は、とにかく相手の注意を自身に向けなければいけないらしい
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鮭 - やば、、ユウくんに惚れた、、。 (2021年4月9日 16時) (
レス) id: 48273db12a (このIDを非表示/違反報告)
りん - kiwaさん» ずっと口が発狂し、ぐっとか、あぁぁなど言いまくっていました。良き作品ありがとうございます。おかげで今日一声を上げました (2020年10月18日 19時) (レス) id: eece4909f1 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - のきおさん» コメントありがとうございます！通知OFFにしているためコメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです、、、夢主は通知いかれた編入生なのでその感じが伝わっていたら幸いです！ (2020年6月21日 22時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
のきお - 話のテンポと言葉選びと夢主ちゃんのイキリト感が大好きすぎて過呼吸です。 (2020年5月29日 15時) (レス) id: 460b9f13c1 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - 凪さん» 実は、、、この後どんどん性格出てくると思います。お楽しみに´`* (2020年5月28日 13時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年5月20日 17時
