184.うーん、顔が良い ページ34
『…ここ？』
言いつけ通りに道を来たわけだが、今日は案の定メガネを持っている
(…リドル、…ローズハート…よし)
サバナでの失敗から文字だけは大事にしているのだ
ただ人の部屋に訪問すると言うのは初めてなのでノックを躊躇ってしまう
(けど、ケーキは食べたい)
ここで手ぶらで帰るのもなんだかなぁと扉の前で拳を軽く握る
欲には忠実なのだ、何においても
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
リドル「誰だい」
(...おぅ)
もちろん彼の部屋なので声が返ってくることは何らおかしくないのだが
そう言えば会話をしたことを今まで一度もないことを思い出した
自己紹介もまだな間柄でどう声をかけるべきなんだとノックしてから気づいたのだ
(…えー、と)
『……ぁ』
ｶﾞﾁｬ
何か喋らなければと言葉を発したと同時に扉が開いた
部屋の持ち主は予想外の来客と言ったように目を見開いたが同様を悟られたくないのかすぐに表情を切り替えた
リドル「っ、
…ノックをしたのは君かい？」
『え？あ、はい。…えっと、こんにちは』
リドル「あぁ。…僕に何か用かな？」
『あの、ケーキを焼いてるんです。リドルさんもご一緒にどうですか？』
リドル「…なぜ僕を？」
『大きいものを焼いているので、大人数で食べた方が美味しいかな、って…』
…なんだろう、この何とも言えない気まずさは
会話もだけど視線から警戒されていることがよく分かる
そして身長が大差ないから目を逸らすことがとても難しい
フェイスは愛らしいが眼光がどうにも穏やかではないのだ
(うーん…
…ん？)
『…あれ、誰かきた』
階段の方から複数の足音が聞こえる
別にそれはどうってことないのだが、あまりにも無言が続くので意識がそっちに行った
こちらに近づいてくるのでどうやらここを通るみたいだ
リドル「おいで」
『へ？』
手首を掴まれぐいっと引き寄せられた
そのまま部屋の中に入れられ、彼はそのままの流れで扉を閉める
(…何事)
あまりに咄嗟のことでほぼ固まっているのだが、
彼は何も言わずドアの外を気にしている様子だったので声をかける機会を伺っていた
手も離されることなく今は顔を見るしかない
(すごく、女の子みたいな)
陶器みたいな白い肌、薄桃の花弁を思わせる唇
長く細いまつげに温かみを感じる綺麗な髪
待ってくれ、これを産まれながら備えているって本気か？
系統は可愛いだと思っていたがこれは「美人」の部類だ
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鮭 - やば、、ユウくんに惚れた、、。 (2021年4月9日 16時) (
レス) id: 48273db12a (このIDを非表示/違反報告)
りん - kiwaさん» ずっと口が発狂し、ぐっとか、あぁぁなど言いまくっていました。良き作品ありがとうございます。おかげで今日一声を上げました (2020年10月18日 19時) (レス) id: eece4909f1 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - のきおさん» コメントありがとうございます！通知OFFにしているためコメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです、、、夢主は通知いかれた編入生なのでその感じが伝わっていたら幸いです！ (2020年6月21日 22時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
のきお - 話のテンポと言葉選びと夢主ちゃんのイキリト感が大好きすぎて過呼吸です。 (2020年5月29日 15時) (レス) id: 460b9f13c1 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - 凪さん» 実は、、、この後どんどん性格出てくると思います。お楽しみに´`* (2020年5月28日 13時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年5月20日 17時
