イケメンすぎる彼氏と同棲始めました【漆黒】

11 ページ11

廉「なぁ…おはようって」


むかつくから返事してあげない
洗い物はすぐ終わったけどそういう問題じゃないもん


タオルで手を拭いて
甘える廉を押し退けて
ドレッサーへと向かって化粧を始める


廉「えっ…なんか怒ってんの？」



やっと私の異変に気づいた廉は
私を追っかけてくる


「洗い物…してなかった」


バシャバシャといつもより多く化粧水を出して
ゆっくりと手で顔に馴染ませながら
廉を鏡越しにじろりと睨む



廉「洗い物…ぁあ！！ごめん！そのまま寝とった！！」



顔の前でパチンと手を合わせ
綺麗なお顔をクシャッとさせて
いかにも反省してますの素振り
可愛いけどちょっとむかつくから許してやんない


「あんな事すんならもう廉としない」



ちょっとした意地悪
本当はそんなに怒ってないんだけど
焦ってる廉が可愛い


廉「ええ！？それはあかんて！！ほんまごめん！！なんでもするからぁ！！」



「なんでも？」



廉「おん、なんでも」



「じゃあ会社の近くのカフェのスペシャルランチ奢ってよ」



あそこのカフェのランチ美味しいんだけど
スペシャルランチがもっと美味しいらしいの
でもちょっとお高いから
もったいなくて結局いつも日替わりになっちゃうんだよねー


廉「そんなんいくらでも奢ったるわ！今日の昼いこ！」

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す