後輩に懐かれて困ってます。３【漆黒】

アフターストーリー ページ41

廉「俺もう1秒も待ちたくないって言うたよな？」




真上で無駄に色気ダダ漏れな彼は
私の後輩元い彼氏の永瀬くん


ちょっとゴタゴタあった末
めでたく恋人同士になったのは約1時間前の事


私は既に永瀬くんのマンションに連れ込まれて
細い腕に手を引かれ息付く暇もなく
寝室直行ベッドイン




私だってもう20代半ば
そういう事だってある程度経験してるし
もったいぶる程純情なわけじゃない
でもさ…それにしても展開早くない！？



「永瀬くん…落ち着こうか…ちょっと一旦上から退いてくれない？」



廉「廉って呼んでって言うたやろ。次間違えたらお仕置やな」


退く様子はない
むしろお仕置って…
呼び方間違えただけにして重すぎでしょ


いつも高い声でうるさかったり
顔に似合わない豪快な笑い方だったり
今の雰囲気とのギャップが激しすぎて
私もう既に無理なんですけど



ひょうきんな一面と
こんなわけわかんないフェロモン
ムンムンな一面があるなんて
ずるすぎるよ、そりゃモテるわけだ。




私がそんな明後日の方向の事考えてる内に
廉の顔が首筋に埋まり
わざとなのかリップ音を出しながら
顎、首筋、
そしていつの間にかはだけた胸元まで落ちていく



「ちょっ！明日平日だよ？もう時間遅いし…そんな急がなくても逃げないから今日は寝よ？」



廉「片想いしとった相手と両思いなって一緒に居れるって状況やのに手出さんほど俺無欲やないから。むしろなんか色々爆発しそう」




「なに！？なにが爆発すんの！？怖いんだけどぉ！！」



廉「まぁそりゃ…長年我慢しとったもんとか…あるやん男には色々と」



「我慢って…絶対寄り道してたでしょ？廉を女の子が放っておくわけないもん」



廉「……もうええからそれ以上喋らんといて」



下から掬われるように塞がれた唇
…こいつ誤魔化しやがったな



唇の感触を楽しむかのようなキスを繰り返す
廉の後頭部に手を回して離れないように押さえて
驚く廉に構わず私の方から舌を滑り込ませて
無抵抗の舌を絡めとる


唾液が絡み合う音と2人のくぐもった吐息
ある程度廉の舌を翻弄した後
ゆっくり唇を離すと
唾液が糸を引いて2人の間を繋ぐ




「これからは他の子と浮気したら許さないからね？」



首に絡めた腕を離して距離を空けようとすると
今度は背中に腕を回して抱きしめられて
距離を詰められる


廉「上等やん。俺の愛ぜぇーんぶAに注いだるわ。自分の言葉に責任持ってちゃんと受け止めろよ」

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