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昨日のまま既読のついてない
永瀬くんのトークルームに



『話したいのでいつものお店に来て欲しいです。来てくれるまで待ってます』



と文章だけ作って
しばらく送れなかったけど
さっきの優太の言葉思い出して
思い切って送信ボタンを押して


永瀬くんの都合なんて
まるで気にしてない内容だから
来てくれるかわかんない


でも来てくれなかったとしても待っていよう。
今まで永瀬くんが待ってくれてたんだから
今度は私が待つ番


業務に支障はきたすまいと
なんとか仕事を終わらせた。


タイミングがいいのか悪いのか
永瀬くんは今日も沢田さんと外回りで
あまり顔を合わす事もなかった。



ギィーっと錆びた音を響かせながら
重い扉を押し上げると
少し冬の空気を感じさせる冷たい風が通り抜ける



その風と共にふわりと香ってきた香水が
先に人が居ることを知らせる



「先に来てたんだ…呼んでおいてごめんね、遅くなって。」



紫「言ったじゃん、今の俺はなによりもAを優先するって」



夕日が紫耀の明るい髪をキラキラと光らせて
より一層その容姿を引き立ててる。



紫耀の匂い
血色のいい唇
掠れた声
抱きしめられると少しゴツゴツして痛い腕


全てが”大好きだった”


今の私は紫耀の事過去に出来てる
そうさせてくれたのは間違いなく永瀬くんで
今私が大好きだと言えるのは永瀬くんだけ



紫「ねぇ、何か言ってよ。沈黙怖いじゃん…もしかして俺フラれる?」



「紫耀あのね…やっぱり私紫耀とはより戻せない。正直ずっと私紫耀の事引きずってた。そんな自分を誤魔化すみたいに社内恋愛はしない!とか意地張っちゃってさ」



紫「じゃあ…なんで」



「でもね永瀬くんが私の心解してくれたの。意地張って逃げてる私を追いかけてくれて待ってくれて…永瀬くんのおかげでもう一度恋したいって思えた」



紫「遅かったんだな…もう少し早ければ…」



「早くてもきっと私と紫耀は戻れないよ。あの時ちゃんと私達は終わってる。やっと私もそれを受け入れられたから…紫耀も受け入れて前に進んで欲しい。紫耀には幸せになってほしい。私にとって今も昔も大切な人に変わりないから」

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こげぱん(プロフ) - まなさん» 蜜事はご自身の設定で18禁のフィルターを外していただかないと私の作品一覧へと表示されない仕様になっております。フィルターは外されていますでしょうか? (2021年4月1日 20時) (レス) id: 47f772972d (このIDを非表示/違反報告)
まな - 蜜事4というのはどこで見れますか? (2021年4月1日 17時) (レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
くまくま(プロフ) - こげぱんさん» こちらこそ仲良くして頂けると嬉しいです!!私もなかなか作者様とお近づきになる機会がないので…。お暇時で結構ですのでいつでも遊びに来てください☆ (2021年1月6日 22時) (レス) id: f2977a482f (このIDを非表示/違反報告)
こげぱん(プロフ) - くまくまさん» なんと!!くまくまさん!!読んでいただいた上にコメントまでありがとうございます!嬉しいです(^^)作者様となかなかお近づきになる事がないので仲良くしていだけると嬉しいです!またくまくまさんの作品にも遊びに行きますね(^^) (2021年1月5日 22時) (レス) id: 47f772972d (このIDを非表示/違反報告)
くまくま(プロフ) - コメントを頂いたことをきっかけに読ませて頂きました。そして一気読みしちゃいました。後輩の簾くんがきゅんきゅんで関西弁がまた可愛くて…。ものすごく楽しんで読むことができました。癒しとキュンをありがとうございます。続編も更新楽しみにしております! (2021年1月5日 22時) (レス) id: f2977a482f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こげぱん | 作成日時:2020年10月27日 22時

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