後輩に懐かれて困ってます。３【漆黒】

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上司「ちょっと名字に頼みたい事があるんだが」


朝一に上司からのお呼び出し
なにかしてしまったのかと冷や汗かいたけど
どうやらそういう事じゃないみたいでホッと一安心


上司「平野がここにいる間仕事を手伝ってやってほしい。お前ら同期だろ？なにかとやりやすいだろうし平野からもお前がいいと話あった」


「えっ…でも私今永瀬くんと一緒に仕事してますし…」



上司「それは心配ない。お前が平野と組んでる間永瀬は沢田と組んでもらう。まぁこの期間だけと思って肩の力入れずやってくれればいいから」



神様は簡単に前に進めさせてくれないみたい
紫耀と組まなきゃいけない事に大きな不安がある
でもそれ以上に永瀬くんが沢田さんと組むことに
どうしようもないくらい心に影が差す


永瀬くんより少し入社の早い沢田さん
誰が見ても可愛いその子は
社内でもずば抜けて人気


なんでかわかんないけど
私あんまり好かれてないみたいで
絡んだことそんなにないけど
可愛いって事と人気だって事は知ってる



やだなーやだなー
永瀬くんが沢田さんの事好きになっちゃったらどうしよ


そもそも！！
紫耀が私を指名するからこんな事になるんじゃん
優太と組めばいいのに！！



でも指示を拒否するわけにもいかず
わかりましたと答えるけど
イライラは止まらなくて
何年も呼び出すことなかった紫耀の番号を表示して
発信ボタンを押す



紫「あれ？Aから電話くれるなんてびっくりしたじゃん」



「すぐ非常階段に来て」



それだけ伝えてすぐに電話を切った。

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